「吊り足場」全体が落下 中国道改修工事で5人死傷 現地で実況見分 広島

1/28(火) 17:37

27日、廿日市市の中国自動車道で、作業員5人が死傷した事故は、道路の改修工事のために吊り下げていた足場全体が落下していたことが分かりました。

【山北記者】
「こちらは高速道路からおよそ250m離れている場所ですが、規制線があって中に入れません。時折強い風が吹いていて、高速道路を見ますと足場のようなものが吊り下げられています」

この事故は27日午後3時半ごろ、廿日市市吉和の中国道、鷹の巣橋付近で、工事用の足場が崩れて作業員5人がおよそ20メートル下に転落したものです。
この事故で福山市今津町の会社員、年清友浩(49)さんとインドネシア国籍のトリス・リズキ・アクバル・レフォルマンシャーさん(26)の2人が死亡し、50代と20代の男性3人が重軽傷を負いました。

警察は28日朝から実況見分をおこない、事故の詳しい状況を調べていて業務上過失致死傷の疑いも視野に調べを進めることにしています。

一方、中国道を管理する西日本高速道路は28日夕方、県庁で会見を開き、今回の事故について高速道路を改修するために橋梁から吊り下げて作る「吊り足場」と呼ばれる足場の設置作業を進めていたところこの足場全体が落下したと説明しました。
詳しい原因については現在、調査中だとしています。