【解説】福山主婦殺害事件 裁判の争点は「DNA鑑定」 直接証拠ない中、犯人性を立証できるか
1/30(木) 18:51
裁判の争点を解説
24年前、福山市の住宅で主婦が殺害された事件で、殺人などの罪に問われている男の裁判員裁判が30日から始まりました。
裁判を取材している毛利記者に、裁判での争点などを解説してもらいます。
【毛利記者】
事件発生から24年が経って始まった裁判、今回の裁判の争点をまとめました。
裁判の争点は竹森被告が“犯人であるかどうか”です。
これを証明するために検察が提出しているのはDNA鑑定の結果です。
これが今回の裁判での大きな争点となります。
裁判を取材している毛利記者に、裁判での争点などを解説してもらいます。
【毛利記者】
事件発生から24年が経って始まった裁判、今回の裁判の争点をまとめました。
裁判の争点は竹森被告が“犯人であるかどうか”です。
これを証明するために検察が提出しているのはDNA鑑定の結果です。
これが今回の裁判での大きな争点となります。
DNA型が竹森被告のものと一部異なっている
検察側の主張は現場に残された血痕が竹森被告のDNA型と“一致した”ということです。
一方、弁護側は、現場で採取されたDNA型が竹森被告のものと一部異なっていると主張し、刑事裁判の大原則から合理的な説明がないのであれば、無罪と考えるべきと訴えています。
一方、弁護側は、現場で採取されたDNA型が竹森被告のものと一部異なっていると主張し、刑事裁判の大原則から合理的な説明がないのであれば、無罪と考えるべきと訴えています。
専門家はどう見る
今回の裁判専門家はどう見ているのか取材してきました。
【広島大学大学院・吉中信人 教授】
「DNA型鑑定の証拠能力については、ある意味、そこの基準をしっかりやっているということがわかれば、そこ自体の証拠能力はかなり高いと思う。ただ問題は、だからといって殺人を行ったのかというところまで飛びこえていけるかということ。直接証拠がない事件で犯人性を立証していくのは検察にとってもかなりハードルが高い。状況証拠などがどれだけそろってくるのか、それを検察側がどういったかたちで提出してくるのかというところに注目していきたい」
鑑定の精度という非常に専門的な話で判断が難しいところだと思いますが…
【毛利記者】
「裁判員にとっては難しい裁判だと思います。30日の裁判ではDNAの鑑定方法などを映像で流して、説明が行われました。
あす31日はDNA鑑定の専門家による証言が予定されていて、鑑定方法に問題がなかったかどうかなどの話が出る見込みでして、判決は来月12日に言い渡される予定です。
【広島大学大学院・吉中信人 教授】
「DNA型鑑定の証拠能力については、ある意味、そこの基準をしっかりやっているということがわかれば、そこ自体の証拠能力はかなり高いと思う。ただ問題は、だからといって殺人を行ったのかというところまで飛びこえていけるかということ。直接証拠がない事件で犯人性を立証していくのは検察にとってもかなりハードルが高い。状況証拠などがどれだけそろってくるのか、それを検察側がどういったかたちで提出してくるのかというところに注目していきたい」
鑑定の精度という非常に専門的な話で判断が難しいところだと思いますが…
【毛利記者】
「裁判員にとっては難しい裁判だと思います。30日の裁判ではDNAの鑑定方法などを映像で流して、説明が行われました。
あす31日はDNA鑑定の専門家による証言が予定されていて、鑑定方法に問題がなかったかどうかなどの話が出る見込みでして、判決は来月12日に言い渡される予定です。