パスピー終了 払い戻し窓口は大混雑 「わかりづらい」と困惑の声 実際の払い戻し期限は2年後

1/31(金) 20:28

ゲンバを取材した記者とともにニュースを掘り下げる【ゲンバ推し】のコーナーです。


あす2月1日から県内の公共交通機関の多くで運賃が変わります。
広島市中心部では路面電車とバスの均一運賃が220円から240円に20円の値上げとなります。

新白島駅北側、広島駅北側を中心に均一運賃のエリアは拡大されます。
運賃改定、さらに2カ月後には乗車券システム「パスピー」の終了が待っています。
運賃とシステム、公共交通の相次ぐ変化に、利用客からは戸惑いの声が聞かれました。

【客】「時間はかかりますか?」
【職員】「かなりかかりますね。番号をみてもらったらわかるんですけど、(全体で)30人以上待たれているんで」

平日の広島バスセンター。
「パスピー」の払い戻しに訪れる人が多く押し寄せ、1日に200件を超えることもあるといいます。

【五十川裕明記者】
「3月29日をもってこのパスピーのサービスは終了するんですが、払い戻しも間もなく終了するんではないかというような不安の声も広がっているようなんです」

パスピーの払い戻し期間は、2027年3月までなので、期間に猶予がありますが十分に周知されているとは言えない状況でした。

【払い戻し1時間待ち・70代】
「(払い戻しも)3月いっぱいではないんでしょうか。違いましたっけ」

ーー払い戻しは再来年まで…
「そうなんですか。私、3月いっぱいだと思っていたので急いで来させてもらったんですけど」

窓口への問い合わせが増え、対応に追われています。

【広島バスセンター・ターミナル・課河野貴一 課長】
「パスピーがあれば来たバスに乗れていたのが、来たバスによって使えないものが出てきたりしますので、そういった意味では本当に分かりづらいですし利便性という意味でお客様は困惑している」

そもそも、パスピーからモビリーデイズとICOCAなどの交通系ICカードの2種類に選択肢が増えることに困惑の声もー

【1月末でパスピー終了と思っていた80代】
「パスピーが切り替わるということしか頭にないんですよ」

【1時間待ち 定期券の切り替えに来た人は】
「(乗車方法によって)広電でしか使えないとかすごく分かりづらいし、すごく混んでるし、もうちょっとなんかいい方法はないかなと」

パスピーのサービス終了は3月29日、払い戻しの受付は再来年3月末までとなっています。