広島の海の幸の魅力発信 産直通販サイトで全国1位 「寒ひじき」などこだわり商品 呉市倉橋の水産会社
2/4(火) 20:00
食べチョクアワード2024 堂々の1位
農産物や水産物などを扱う通販サイトが行った評価の高い生産者を表彰するイベントで、広島県呉市の水産会社が年間1位に輝きました。
並み居る生産者たちを抑えて1位を獲得した水産会社の商品に対するこだわりや地域への思いを取材しました。
<食べチョクアワード2024授賞式>
「総合ランキング1位は石野水産さん。おめでとうございます」
先月21日。
産直通販サイト『食べチョク』が開いた授賞式。そこには広島の水産会社の名前がありました。その名も『石野水産』 県内最南端に位置する呉市倉橋町鹿島。
石野水産はこの島でちりめんや釜揚げシラス、乾燥ひじきといった海産物の水揚げ・加工を代々、家族で行ってきました。
商品の販売を担当するのは石野智恵さん。
この日もパソコンで通販サイトの管理を行っていました。
【石野水産・石野智恵さん】
「もう見ていただいたら分かるように、お客様なんて来ないところなんですね。この辺。インターネットを通しての販売。その中でも産直ECっていうのは、お客様と直接生産者がつながれる中々ない機会」
『食べチョク』はサイト上で生産者と消費者が直接やりとりを行い、注文した商品が自宅に直送される国内最大のオンライン直売サービスです。
去年、サイトに出品した全国各地の1万を超える生産者の中からユーザーの評価やリピート率などを基に選出されるアワードで今回、石野水産が初の総合1位に輝きました。
並み居る生産者たちを抑えて1位を獲得した水産会社の商品に対するこだわりや地域への思いを取材しました。
<食べチョクアワード2024授賞式>
「総合ランキング1位は石野水産さん。おめでとうございます」
先月21日。
産直通販サイト『食べチョク』が開いた授賞式。そこには広島の水産会社の名前がありました。その名も『石野水産』 県内最南端に位置する呉市倉橋町鹿島。
石野水産はこの島でちりめんや釜揚げシラス、乾燥ひじきといった海産物の水揚げ・加工を代々、家族で行ってきました。
商品の販売を担当するのは石野智恵さん。
この日もパソコンで通販サイトの管理を行っていました。
【石野水産・石野智恵さん】
「もう見ていただいたら分かるように、お客様なんて来ないところなんですね。この辺。インターネットを通しての販売。その中でも産直ECっていうのは、お客様と直接生産者がつながれる中々ない機会」
『食べチョク』はサイト上で生産者と消費者が直接やりとりを行い、注文した商品が自宅に直送される国内最大のオンライン直売サービスです。
去年、サイトに出品した全国各地の1万を超える生産者の中からユーザーの評価やリピート率などを基に選出されるアワードで今回、石野水産が初の総合1位に輝きました。
人気を誇る『寒ひじき』
「1番は商品力。間違いない商品力。石野さんから取り寄せる価値とか意味っていうのがあるので、皆さん選んでくださっているのではないかなと思います」
1月31日 午前2時半。
漁港から海に繰り出すのは石野水産の社長・石野忠勝さんです。
今の時期に旬を迎える食材を求めて岩場に船をつけます。
岩の表面にびっしりと生えているのは海藻のひじきです。
中でも12月から2月の時期に収穫するものは『寒ひじき』と呼ばれ、通販サイトの中でも人気を誇る商品の一つです。
【石野水産・石野忠勝 社長】
「潮の流れが緩くて(ひじきが)細めなのが瀬戸内海なんですけど、この辺は特にとる時期も早めになるので、短くて細かったりするんですけど、食感が細い方が好みかなと思って…」
収穫は引き潮で水位が下がりきるまでの3時間が勝負。
この日は3人がかりで船に積めるギリギリのおよそ500キロを収穫しました。
【石野忠勝 社長】
「今日は最初入ったところは少なめだったんですけど、何とか範囲を回ったら、それなりの量になったんで、いい漁だったかなと思います」
収穫から数日後。朝早くから釜の前に立つ石野社長の姿がありました。
【石野忠勝 社長】
「乾燥させた原料(ひじき)を水で洗ったあと、本格的に食べられるように釜茹でしています」
収穫されたひじきは数日間かけて乾燥・洗浄したあと、えぐみや磯臭さを抜くため釜茹で作業を行います。
この時、薪を使って炊くことで風味がひじきに移るそうです。
よりおいしいものをお客さんに食べてもらいたい…。
長年、試行錯誤したこだわりの一つです。
1月31日 午前2時半。
漁港から海に繰り出すのは石野水産の社長・石野忠勝さんです。
今の時期に旬を迎える食材を求めて岩場に船をつけます。
岩の表面にびっしりと生えているのは海藻のひじきです。
中でも12月から2月の時期に収穫するものは『寒ひじき』と呼ばれ、通販サイトの中でも人気を誇る商品の一つです。
【石野水産・石野忠勝 社長】
「潮の流れが緩くて(ひじきが)細めなのが瀬戸内海なんですけど、この辺は特にとる時期も早めになるので、短くて細かったりするんですけど、食感が細い方が好みかなと思って…」
収穫は引き潮で水位が下がりきるまでの3時間が勝負。
この日は3人がかりで船に積めるギリギリのおよそ500キロを収穫しました。
【石野忠勝 社長】
「今日は最初入ったところは少なめだったんですけど、何とか範囲を回ったら、それなりの量になったんで、いい漁だったかなと思います」
収穫から数日後。朝早くから釜の前に立つ石野社長の姿がありました。
【石野忠勝 社長】
「乾燥させた原料(ひじき)を水で洗ったあと、本格的に食べられるように釜茹でしています」
収穫されたひじきは数日間かけて乾燥・洗浄したあと、えぐみや磯臭さを抜くため釜茹で作業を行います。
この時、薪を使って炊くことで風味がひじきに移るそうです。
よりおいしいものをお客さんに食べてもらいたい…。
長年、試行錯誤したこだわりの一つです。
人口減少が進む島の魅力や価値を発信したい
【石野忠勝 社長】
「やっぱり気に入るものを作ろうと思ったら、手をかけないとちょっとの油断で失敗したりするので…なかなか大変です」
こうして手間暇かけて作った確かな商品を食べチョクなどの通販サイトを通じて、素早く消費者へ送ります。
従来の販路に加えたネット上での販売戦略。
石野さんは今回の受賞をきっかけに人口減少が進む島の魅力や価値を改めて発信したいといいます。
【石野智恵さん】
「皆さんの声があると、こんないいところがあったんだ、ここって魅力なんだってことが逆に外から来た人の声で気づけた。自分たちの魅力に気付けるようになったら、呉やこの島ももっと知ってもらえるし、その強みを生かしていければ、いろんな人が来てくれて、もっと盛り上がるんじゃないかと思っています」
広島の最南端から水産物を通じて魅力を全国へ発信。
石野水産の販売戦略が地方を盛り上げるカギになるかもしれません。
<スタジオ>
【コメンテーター:広島大学大学院・匹田篤准教授】
「産直通販サイト、魅力を消費者にダイレクトにつたえられるネットの時代、そういうことが期待されるが実際できている人は少ない。石野水産さんは自分たちの魅力を言語化してプレゼンできたことで1位になれた」
「やっぱり気に入るものを作ろうと思ったら、手をかけないとちょっとの油断で失敗したりするので…なかなか大変です」
こうして手間暇かけて作った確かな商品を食べチョクなどの通販サイトを通じて、素早く消費者へ送ります。
従来の販路に加えたネット上での販売戦略。
石野さんは今回の受賞をきっかけに人口減少が進む島の魅力や価値を改めて発信したいといいます。
【石野智恵さん】
「皆さんの声があると、こんないいところがあったんだ、ここって魅力なんだってことが逆に外から来た人の声で気づけた。自分たちの魅力に気付けるようになったら、呉やこの島ももっと知ってもらえるし、その強みを生かしていければ、いろんな人が来てくれて、もっと盛り上がるんじゃないかと思っています」
広島の最南端から水産物を通じて魅力を全国へ発信。
石野水産の販売戦略が地方を盛り上げるカギになるかもしれません。
<スタジオ>
【コメンテーター:広島大学大学院・匹田篤准教授】
「産直通販サイト、魅力を消費者にダイレクトにつたえられるネットの時代、そういうことが期待されるが実際できている人は少ない。石野水産さんは自分たちの魅力を言語化してプレゼンできたことで1位になれた」