広島市が旧市営基町駐車場と広島商工会議所ビルの土地建物を等価交換したのは違法だとして、市民２人が住民監査請求をしました。

住民監査請求をしたのは、元市議会議員の馬庭恭子さんなど２人で、４日、市の監査事務局に請求書を提出しました。

旧広島市営基町駐車場の土地建物と、広島商工会議所ビルの等価交換を進める議案は２０２１年の広島市議会で一部の議員が反対する中で、可決されています。

請求書の中で馬庭さんらは市の鑑定で、２つの土地建物はほぼ同額となっているが、独自に依頼した不動産鑑定士の鑑定では繁華街に近い市営基町駐車場の方が面積も広く、６８億円ほど価値が高いとの結果が出たとしています。

また、市が商工会議所に支払っている商工会議所ビルの業務委託料などを含めると、市が被る損害は８１億円に及ぶと主張しています。

【住民監査請求した馬庭恭子元市議】
「市民の皆様からお預かりしている財産を目減りさせてまで、なぜ一つの団体に甘い汁を吸わせなければならないのかっていうところが、看過できないという思いだった」

監査請求が受理されれば、６０日以内に監査結果が公表されます。