公共工事の入札予定価格を教える見返りに、会社社長から交際相手の旅行代を受け取った疑いで、山口県岩国市の職員が逮捕されました。

【岩国市・福田良彦市長】
「まことに申し訳ございませんでした」

収賄と官製談合防止法違反の疑いで逮捕されたのは、岩国市の職員羽倉孝知（はぐら たかとも）容疑者（５８）です。

警察などによりますと羽倉容疑者は、おととし４月に市が執行した道路の舗装補修業務の指名競争入札２件について、市内の土木建築会社に入札予定価格を教え落札させた疑いがもたれています。

この会社の元社長、関戸正保容疑者も贈賄などの疑いで逮捕されていて、羽倉容疑者は関戸容疑者からおよそ１２万円を受け取り、交際相手の旅行代に使ったということです。

警察は、「捜査に支障が出る」として羽倉容疑者の認否を明らかにしていません。

岩国市は羽倉容疑者の処分については、捜査の状況を踏まえて適切な時期に判断したいとしてます。

羽倉容疑者は去年１１月、知人の女性に暴行を加えたとして不同意性交等の罪で逮捕・起訴されています。