園児が地元の伝統野菜「矢賀ちしゃ」栽培 後継者おらず一度は生産途絶える 20年ぶりに復活 広島

2/10(月) 18:24

10日朝、東区役所に設けられている畑で保育園児が伝統野菜「矢賀ちしゃ」などを収穫しました。

【園児】
「わあ、でっかい!いえい」

こらは去年11月にわかくさ保育園の園児が植えたもので、およそ3か月弱で種から育ちました。

広島市東区の矢賀地域が産地の「矢賀ちしゃ」は、寒い時期が旬で独特の苦みと風味が特徴です。
後継者がおらず一度生産が途絶えましたが、2000年から栽培を再開し、長年地元で愛され続けています。

【園児】
「ちしゃとるのおもしろかった」
「たのしかった」

【生産者・飯田澄雄さん】
伝統野菜というのは子どもたちも知っていると思う。どんな味か食べて味を確かめてほしい。

園児は矢賀ちしゃとカブ、あわせて60株を収穫し給食などで楽しむということです。

《スタジオ》
【記者の目】取材した向井記者によりますと、「矢賀ちしゃ」の生産は飯田森一さんを最後に一度途絶えましたが、息子の澄雄さんが広島の伝統野菜などのタネを保管してきた「ジーンバンク」からタネを譲り受け、20年ぶりに復活させたということです。
いま「矢賀ちしゃ」を出荷している農家は飯田さんだけで、その生産量は1年で1000株ほど。
従来に比べると減少傾向だということです。

【コメンテーター:元カープ・山内泰幸さん】
「ちしゃは焼肉を巻いて食べる印象がありますけど、最近ちしゃは少なくなってるのかなと感じがします」

地元野菜ですからなるべく多くの方に味わっていただいて、後世につないでければいいなと思います。