野川キャスター幼き日の夢「電車の車内アナウンス」を“やくも”で達成! てつたま的初詣完了

2/12(水) 20:30

『てつたま的初詣』ついにファイナル

鉄道の魅力を熱くお伝えする野川キャスターの「てつたま」です。

【野川キャスター】
「神の国・出雲への『てつたま的初詣』も、はや5回目。壮大なシリーズとなってきましたが、今回が最終回です。それではJR西日本後藤総合車両所出雲支所へ」


【野川キャスター】<前回の放送>
「目の前にご神体がいらっしゃいますね。ご覧ください、役目を終えた直後の381系特急型『やくも』ですね」

前回はこの年末で完全引退した国鉄形特急電車381系とご対面。
JR西日本完全協力の元、引退した『やくも』に再び火を灯し、乗務員室では方向幕を操作。
さらに運転台でも私物の懐中時計を台座に、はめ込みました。

【野川キャスター】
「私、年明け早々こんな思いをしていいんでしょうか?」

車内アナウンスの再現をやり切りました!

実はこの至福の体験にはまだ続きがあったんです!

<今回の取材>
さらに、この機械も触っていいと許可を頂き…これは?

<『やくも』車内チャイム途中駅用♪>

【野川キャスター】
「『ご乗車ありがとうございました。間もなく新見です』みたいな感じで流れる」

車内アナウンス用のマイクなんですね。
ボタンを押すと車内チャイムが流れます。

【JR西日本 後藤総合車両出雲支所 糸賀信哉さん・野川キャスター】
「行きます」
<『やくも』車内チャイム始発・終着駅用♪>
「私ね、このメロディーが大好きで、このメロディーを聞くためにこの381に乗っていたと言っても過言ではない位ですよ。なるべくいっぱい聞けるように、停車駅の多いタイプの『やくも』を選んで乗るというですね。そんなこともしてました」
「よろしければ、放送もどうぞ」
「あら?いいんですか?」

なんと引退したとはいえ、本物の車両で車内アナウンスを行う千載一遇のチャンスが到来!幼き頃より車掌を夢見てきた私にとって、歓喜の時が今まさに始まります!

<『やくも』車内チャイム始発・終着駅用♪>

【野川キャスターのアナウンス】
「本日もJR西日本をご利用いただきましてありがとうございます。特急『やくも』24号岡山行きです。途中止まります駅と到着時刻をご案内いたします。次は宍道に止まります。15時48分着。玉造温泉15時57分。松江16時4分」

とまあ、私なりに出雲市駅を出発した直後のアナウンスの再現をやり切りました。

【JR西日本後藤総合車両出雲支所 糸賀信哉さん・野川キャスター】
「岡山には18時47分の到着です。ご乗車ありがとうございます。次は宍道に止まります。幸せですね」
「本職くらいお上手でしたよ」
「あー、いえ、ありがとうございます。到底、本物のプロフェッショナルの車掌さんには及びませんけれども、ちょっと憧れの気持ちを込めてアナウンスさせていただきました。ありがとうございます」
「ありがとうございます」

なんとドア開閉スイッチまで操作させてもらいました

そして、再び、乗務員室に戻って次はこれ!なんとドア開閉スイッチまで操作させてもらいました。
下のボタンを押すとドアが開き、上のボタンを押すと閉まります。
完全引退で廃車も目前に迫る381系で2度とできないであろう貴重な体験でした。

【JR西日本後藤総合車両出雲支所 糸賀信哉さん・野川キャスター】
「顔出すと寒いんですけどね。私の心ぽっかぽかで、全然今、寒さ感じませんね。
いやー、でも惜しむなくは、やっぱりここからだと扉が開いたりしているのが自分の目で確認できないことですね」
「そうですね」
「音はしましたけど。これはしょうがないですね。もうこの重みですね、感じました」

JR岡山駅を出発し、273系、新しい特急『やくも』を満喫しながら、5回にわたってお届けしてきた神の国・出雲をめざす『てつたま的初詣』。
このシリーズも今回がついにフィナーレです。
JR西日本の後藤総合車両所出雲支所で事業用車両クモヤ145に、完全引退したばかりの381系と貴重な車両たちへのお参りを終え、無事、初詣完了です。

整備をしてくださる皆さんのおかげです

【JR西日本後藤総合車両出雲支所 糸賀信哉さん・野川キャスター】
「非常にアナログなですね。時代を感じる車両が本当に最後の最後まで、お客様を運び続けたという事実は、まさに糸賀さんはじめとする、整備をしてくださる皆さんが整えてくださったからだなと思いました。381系に対する思いはひとしおのもの、お持ちじゃないですか?」
「入社してから13年間、『やくも』、旧型『やくも』を整備したんですけど、老朽化とかもありまして。いろいろな機器が故障してしまったりだとか、あったので、ちょっとメンテナンスの部分では苦労するところもありました」
「どうですか?新しい車体に生まれ変わってね、273系が入ってきているというところで、整備も変わるところもあると思いますけど」
「新しい車両になって新技術も搭載されていまして、勉強するところも結構あるんですけれども、やっぱり381『やくも』がお客様にとても愛される、地域の方に愛される車両だったんじゃないかなっていうのが、この前の引退で花束をいただいたりとかもありましたし、新型『やくも』も、そういう愛される車両になってくれればなと思いながら検修を頑張って良い車両を提供したいなと思いますので」
「これからもよろしくお願いします」
「はい、ありがとうございます」

<スタジオ>
野川さん、ちょっとやりたい放題が過ぎるのでは・・・。
【野川キャスター】
「いやもう私、本当に子供の頃、車掌さんになりたくて、ずっと憧れてきたので、こんな名車で、初めての体験をさせていただけて本当に幸せでした」

さあ、今日のコメンテーター、崇徳高校新聞部 部長 柚川花菜さん
『特急やくも』ご覧になってどうでしたか。

【崇徳高校新聞部 部長 柚川花菜さん】
「何より野川キャスターが本物の車掌さんみたいなアナウンスで、すごいなと思いました」