衆議院予算委員会「地方公聴会」広島県で初の開催 東京一極集中問題や賃上げの働きかけ要望

2/12(水) 19:29

衆議院予算委員会の地方公聴会が12日、広島県で初めて開催され、東京一極集中の問題や賃上げなどをめぐって知事らが意見を述べました。

【湯崎英彦知事】
「東京一極集中の是正を求める地方の声を真摯に受け止めて取り組みを進めてもらいたい。他地域に比べて東京は経済成長率が低い。放置すれば日本全体の衰退をまねきかねない」

湯崎知事は、東京一極集中の是正と地方分散に国策として抜本的な対策を講じるよう求めたほか、近年の物価高の影響で県が計画する新病院構想における整備費の高騰にも触れ、支援制度の新設や拡充を要望しました。

一方、連合広島の大野真人会長は、「賃上げの原資を生み出すために労働に対する価値を認め合い適正な評価がされるよう、経済界に働きかけをお願いしたい」と述べました。

また、来月開かれる核兵器禁止条約の締約国会議への政府のオブザーバー参加も要望しました。

今回の公聴会であげられた意見は、来年度予算を審議する衆議院予算委員会に反映されるということです。