広島生まれのチョコの味!「ゴボウ」から生まれた「ゴボーチェ」味も食感もチョコレート 失敗から偶然誕生

2/14(金) 18:54

14日はバレンタインデーですが、チョコレートの原料・カカオの価格は世界的に値上がりが続いています。
そんな中、ある野菜でできた広島生まれの「チョコ」の味を「ツイセキ」します。

野川諭生キャスター:
「カカオを使っていないチョコレートじゃないと言われても見た目はチョコレートですよねどう見ても…いただきましょう。食感もチョコレートですよ香りは不思議な…香ばしい感じがしますね」

チョコレートの原料カカオを使わずにできたその名も「ゴボーチェ」。
商品名でピンっと来た人もいるかもしれませんが!原料としてある野菜が入っています…。

実はゴボウから…

あじかん研究部・平尾凌さん:
「実はこのゴボウから作っています」
野川キャスター:
「ゴボウ!?大きなゴボウですけど。これからできているんですか?」
平尾凌さん:
「このゴボウを原料にしてつくっています」

野川キャスター:
「どうりで…胸ポケットにかわいいゴボウのキャラクターだ!」
平尾凌さん:
「弊社のマスコットキャラクターごぼっち?でございます」
野川キャスター:
「ごぼっち。皆さん、整いました」

失敗から偶然生まれた「ゴボーチェ」

元々、ごぼう茶の製造・販売で日本一の広島市の食品メーカー「あじかん」。
「ゴボーチェ」が生まれたきっかけは、3年前、偶然ゴボウでバターを開発しようとしたときに生まれた失敗作でした。

平尾凌さん:
「ゴボウが(チョコレート)風味のほとんどをカバーしているようなもので、新しい出口のものが出来たということは私もびっくりしたんですけど、上司もかなりびっくりして、しかも喜んでくれたということもありましたので、失敗かなと思ったんですけど気にしすぎていたかなと思っています」

焙煎したゴボウの香りとチョコレートの風味が似ていることを平尾さんが発見。科学的にも市販のチョコレートから検出された主な香り成分のうち10項目中、8項目が同じと分かりました。

平尾凌さん:
「これはゴボウの粉でして菓子の原料になります。
野川キャスター:
「この粉からあのお菓子になるんですか?」
平尾凌さん:
「はいその通りです」

野川キャスター:
「(食べる)香りはゴボウの香りなんですが、味としてはちょっと苦みが強い感じの…焙煎しただけあって香ばしさが強いような…」

やはりゴボウだけだと苦みが強いですが、砂糖と植物性の油脂に混ぜ合わせていくと…もう見た目はチョコレートです。

野川キャスター:
「お菓子としてとてもおいしいと思います。出来立てをいただきました。ありがとうございます。ちょっとびっくりですね。この粉がこうなるかと…」

食物繊維やポリフェノールを豊富に含み、ノンカフェイン

原料となるカカオ豆は現在、「カカオショック」と呼ばれるほど国際的な不作が続いています。
帝国データバンクの調べによると、バレンタイン向けのチョコレートの1粒あたりの平均価格は今年初めて400円を超えました。
新商品「ゴボーチェ」はゴボウ由来の食物繊維やポリフェノールを豊富に含み、ノンカフェイン。
カカオは不使用でありながら唯一無二のチョコ風味という美味しいとこどりをしています。

平尾凌さん:
「バレンタインデーでもゴボウを食べるというシーンが生まれたのかなと思っています。友達などと新しい野菜からつくったチョコレート風のもので新しい食経験をして皆さんが楽しく過ごせたらと思います」

ゴボウから偶然生まれたチョコ風味の「ゴボーチェ」
広島から食の可能性を広げます。

※「ゴボーチェ」は県内のスーパーマーケットやドラッグストアなどで買うことができます。