クリニックで「塩素ガス」発生47人にケガさせた疑い 臨床工学技士2人書類送検 薬品誤って混入か 広島

2/20(木) 17:27

去年、広島市中区のクリニックで「塩素ガス」を発生させて職員などにけがをさせた疑いで警察は臨床工学技士2人を書類送検しました。

業務上過失傷害の疑いで書類送検された、いずれも臨床工学技士の広島市西区の41歳女性と広島市安佐北区の56歳男性は、去年9月2日広島市中区中島町のクリニックで、薬品が誤って混入する事故を防ぐための注意義務を怠り、「塩素ガス」を発生させて職員や患者など47人に塩素ガス中毒などのけがをさせた疑いが持たれています。

警察によりますと女性は透析の準備を行っていて、人工透析で使う装置の次亜塩素酸ナトリウムを入れるタンクに誤って酢酸を入れたときに、「塩素ガス」が発生したとみられています。

男性は、現場の安全管理責任者でした。
警察の調べに対し2人は容疑を認めています。

一方、クリニックは「事実を真摯に受け止め、安全な医療の提供体制の構築に向けて引き続き努力を重ねる」とコメントを発表しました。