授業もゲーム感覚?「AIドリル」呉市が本格導入 児童の習熟度に応じて教材を最適化 児童は「紙も好き」
2/20(木) 19:03
本格導入された「AIドリル」を取材しました
デジタル化が一気に進む教育現場。
呉市で、本格導入された「AIドリル」を取材しました。
(♪キンコンカンコン 授業開始)
<児童>「お願いします」
【野川キャスター】
「呉市内の小学校です。いま2時間目が始まるチャイムが鳴ったところですが、教室に入ってみます」
小学3年生の教室で始まった「算数」の授業…。
<児童発表の様子>
「答えの340に10倍のひとつ0をたすといいと思う」
「そうだね本当の答えは3400」
見慣れた授業風景に見えますが、この学校では今、新たな教材を活用した学習に力を入れています。
それが…。
【野川キャスター】
「児童たちがタブレットを取り出しました。1人1台ありますね」
【先生】
「全部で問題は18問くらいあると思う。正答率が100%にならなかったら、これはもう一回やって自分の力をつけてください」
呉市で、本格導入された「AIドリル」を取材しました。
(♪キンコンカンコン 授業開始)
<児童>「お願いします」
【野川キャスター】
「呉市内の小学校です。いま2時間目が始まるチャイムが鳴ったところですが、教室に入ってみます」
小学3年生の教室で始まった「算数」の授業…。
<児童発表の様子>
「答えの340に10倍のひとつ0をたすといいと思う」
「そうだね本当の答えは3400」
見慣れた授業風景に見えますが、この学校では今、新たな教材を活用した学習に力を入れています。
それが…。
【野川キャスター】
「児童たちがタブレットを取り出しました。1人1台ありますね」
【先生】
「全部で問題は18問くらいあると思う。正答率が100%にならなかったら、これはもう一回やって自分の力をつけてください」
正解は「〇」 不正解だと「?」
この教材は、呉市で去年の夏以降、全ての小中学校に本格導入した「AIドリル」。
国語・算数・理科・社会・英語の5教科分あり、これまで紙で配ることが当たり前だった問題をタブレット上で出題し、児童一人ひとりが画面と向き合って解いていきます。
【野川キャスター】
「もちろん授業ではあるが、どこかゲーム感覚もあるようなそんな印象を受けます」
正解すると「〇マル」、不正解だと「?ハテナ」が表示され分からないときにはヒントを見ることができます。
「うわ…95%でミスった…」
教師は、プリントの回収や採点をしなくても、児童たちの理解度や問題ごとの正答率などをリアルタイムに把握することが可能に。
宿題など自宅での学習も『AI型教材』とあって一人ひとりの習熟度に応じて最適化されることから児童の学習意欲向上や基礎学力定着が期待されます。
【児童は】
「結構使いやすい」
Qどんなところが
「この問題だったら分からないところがあるとヒントがあって便利」
「でも紙の方が、えんぴつが動きやすいから紙の方が好き」
Q:タブレットどれくらい使う
「家で学校のやつではないタブレット学習をやっているから結構使っている」
Q:いまは教科書もドリルも紙があるけど、もっとタブレットが増えたらいいと思う
「いまのままでいいと思う」
Q:紙と両方使いたい
「はい」
国語・算数・理科・社会・英語の5教科分あり、これまで紙で配ることが当たり前だった問題をタブレット上で出題し、児童一人ひとりが画面と向き合って解いていきます。
【野川キャスター】
「もちろん授業ではあるが、どこかゲーム感覚もあるようなそんな印象を受けます」
正解すると「〇マル」、不正解だと「?ハテナ」が表示され分からないときにはヒントを見ることができます。
「うわ…95%でミスった…」
教師は、プリントの回収や採点をしなくても、児童たちの理解度や問題ごとの正答率などをリアルタイムに把握することが可能に。
宿題など自宅での学習も『AI型教材』とあって一人ひとりの習熟度に応じて最適化されることから児童の学習意欲向上や基礎学力定着が期待されます。
【児童は】
「結構使いやすい」
Qどんなところが
「この問題だったら分からないところがあるとヒントがあって便利」
「でも紙の方が、えんぴつが動きやすいから紙の方が好き」
Q:タブレットどれくらい使う
「家で学校のやつではないタブレット学習をやっているから結構使っている」
Q:いまは教科書もドリルも紙があるけど、もっとタブレットが増えたらいいと思う
「いまのままでいいと思う」
Q:紙と両方使いたい
「はい」
先生の反応は・・・
デジタル化が進む教育現場…。
教師は・・・
【呉市立横路小学校 柘植翔太 教諭】
「漢字とかだとしっかり形をとって書くというのは紙のノートでしっかりするべきところだと思うし、反復学習とか書くことに重点を置かないものはタブレットドリルでやっていく。全部デジタルになってしまわないほうが僕はいいと思っている」
一方、文部科学省の作業部会では先週、紙の教科書と同じ内容をデジタル化した「デジタル教科書」について「正式な教科書」と位置付け、「検定や無料配布の対象とすることが適当」とする中間案をとりまとめています。
教師は・・・
【呉市立横路小学校 柘植翔太 教諭】
「漢字とかだとしっかり形をとって書くというのは紙のノートでしっかりするべきところだと思うし、反復学習とか書くことに重点を置かないものはタブレットドリルでやっていく。全部デジタルになってしまわないほうが僕はいいと思っている」
一方、文部科学省の作業部会では先週、紙の教科書と同じ内容をデジタル化した「デジタル教科書」について「正式な教科書」と位置付け、「検定や無料配布の対象とすることが適当」とする中間案をとりまとめています。
タブレットの導入で生まれた時間を使って・・・
【野川キャスター】
授業の様子を見てきました。タブレットを自在に操る生徒たちの姿を目の当たりにしましたので、「デジタルネイティブの子供たちだからタブレットをどんどん活用していく流れになる方が良いのだろう」と思ったのですが、生徒たちに話を聞くと意外な答えが返ってきました。
「手書きの方が好き」、あるいは「いまのタブレットと手書きを両方使うスタイルが合っている」という答えが多かったんですね。
先入観を持ったことを反省しました。
一方、先生に話を聞きますと「タブレットの導入で生まれた時間を使って生徒一人一人により細かく対応することができるようになった」
とのことでVTRの最後にあったように先生・生徒ともに手書きとデジタルのスタイルのベストミックスを慎重に探っていく必要があると感じました。
【コメンテーター:JICA中国・新川美佐絵さん】
「どちらも、もちろん長短があると思いますし、子供が今、ランドセルがすごい重いなんていうのを聞くと、タブレットで集約した方がいいのかなと思う反面タブレットとWi―Fiがないともしかしたら、宿題ができないっていうことが格差に繋がってしまうといけないなと思うので、その辺、慎重に探っていっていただきたいなと思います」
授業の様子を見てきました。タブレットを自在に操る生徒たちの姿を目の当たりにしましたので、「デジタルネイティブの子供たちだからタブレットをどんどん活用していく流れになる方が良いのだろう」と思ったのですが、生徒たちに話を聞くと意外な答えが返ってきました。
「手書きの方が好き」、あるいは「いまのタブレットと手書きを両方使うスタイルが合っている」という答えが多かったんですね。
先入観を持ったことを反省しました。
一方、先生に話を聞きますと「タブレットの導入で生まれた時間を使って生徒一人一人により細かく対応することができるようになった」
とのことでVTRの最後にあったように先生・生徒ともに手書きとデジタルのスタイルのベストミックスを慎重に探っていく必要があると感じました。
【コメンテーター:JICA中国・新川美佐絵さん】
「どちらも、もちろん長短があると思いますし、子供が今、ランドセルがすごい重いなんていうのを聞くと、タブレットで集約した方がいいのかなと思う反面タブレットとWi―Fiがないともしかしたら、宿題ができないっていうことが格差に繋がってしまうといけないなと思うので、その辺、慎重に探っていっていただきたいなと思います」