「殺していません。解体もしていません」起訴内容を一部否認 佐伯区殺人事件 広島地裁

2/21(金) 11:56

広島市佐伯区で知人の男性を殺害して遺体を損壊・遺棄した罪に問われている男の初公判が始まり、男は、殺人と死体損壊の罪について起訴内容を否認しました。

起訴状などによりますと殺人と死体損壊・遺棄の罪に問われている広島市佐伯区の無職、渡部大地被告(32)は、2021年10月、佐伯区にある祖母の家で、知人の植木秀俊さん(当時70)の顔面をコンクリートブロックで殴るなどして殺害し、遺体を切断して佐伯区や周辺の海に遺棄した罪に問われています。

21日に始まった裁判員裁判で、渡部被告は「殺していません。解体もしていません。2度にわたって捨てたことは認めます」と殺人と死体損壊は無罪を主張した一方で、死体遺棄については起訴内容を認めました。

冒頭陳述で検察は「親族を罵倒され激高。コンクリートブロックで殴り死亡したことを確認して風呂場で包丁のようなもので切断して海などに捨てた」と指摘。

弁護側は「殺害と損壊は面識のない男によるもので、遺棄もその男から指示された」と主張しました。

判決は来月13日に言い渡されます。