「あなたは犯罪に加担している」広島県警が犯人の音声を公開 警察官を騙る特殊詐欺 

2/24(月) 18:50

「あなたは犯罪に加担している」などと警察官をかたって金銭を要求する特殊詐欺の被害が相次ぐ中、県警は広島市に住む男性に実際にかかってきた電話の音声データを公開しました。

【警察官を名乗る男】(実際の音声・提供:広島県警)
「私、警視庁捜査二課の〇〇と申します。事件にあなた名儀のキャッシュカードが関係しているようでして、うかがいました」

これは先月27日、広島市中区に住む30代の男性にかかってきた電話の音声です。
男性は「警視庁捜査2課」を名乗る男から、「詐欺グループの捜査をしている」「身分証やキャッシュカードなどを紛失したことはないか」などと聞かれたといいます。

【警察官を名乗る男】(実際の音声・提供:広島県警)
「〇〇さんが〇〇グループの資金洗浄に加担しているのではないかという容疑がかかっておりますが」

【男性】(イメージ)
「全く知らないですね」

男性は、電話の内容に心当たりがなく電話を切って警察に相談したため、被害はありませんでした。

県警によりますと「警察官」をかたる詐欺の手口が急増していて、県内での被害は去年1年間に57件、被害総額は6億3000万円を超えています。

県警は、不審な電話がかかってきた場合は、警察や家族などに相談するよう注意を呼び掛けています。

《スタジオ》
警察から電話がかかってくることがあまりないことなので、パニックになるかもしれませんね。

【コメンテーター:元カープ・山内泰幸さん】
「警察官と言われたら信じてしまうかも知れません。落ち着いて話されると本当に警察官なのかなと思ってしまいます」

身近な家族や警察に相談してください。