核兵器禁止条約 締約国会議まもなく開催 日本は不参加 核兵器廃絶への道筋どう示すか
3/3(月) 18:31
核兵器禁止条約の3回目の締約国会議が、まもなくアメリカニューヨークで始まります。開幕を前に締約国会議の議長がTSSの単独インタビューに応じました。
【古賀記者(ニューヨーク支局)】
「ここニューヨーク国連本部であすから締約国会議が始まります。緊迫する国際情勢のもと、核軍縮の機運を高めることはできるんでしょうか」
会議開幕を翌日に控えた2日、TSSの単独インタビューに答えたのは、今回の締約国会議で議長を務めるカザフスタンのアカン・ラクメトゥリン氏です。
【第3回締約国会議 議長 アカン・ラクメトゥリン氏】
「核兵器が世界にもたらす脅威が増大していることは目に見えています」
ラクメトゥリン氏は、核軍縮の状況に危機感を示したうえで、今回の会議を核保有国などに対して「核軍縮への現実的な一歩を踏み出すために協力する時だという強いシグナルを送るものにしたい」と語りました。
条約には現在、73の国と地域が批准していますが、核保有国や日本は参加しておらず、日本は締約国会議のオブザーバー参加も見送っています。
ラクメトゥリン氏は、核兵器の被害に関して日本の知識を活用することが重要だと強調しました。
【第3回締約国会議 議長 アカン・ラクメトゥリン氏】
「もし日本がこの会議に出席していたら、(最終日に採択目指す)宣言などでより強力な文言を使うことができたかもしれないと確信しています」
日本が参加した場合、会議の成功に貢献することは「間違いない」と将来的な日本のオブザーバー参加に期待を込めました。
《スタジオ》
きょうから会合が始まる「核兵器禁止条約」。
2017年に国連で採択され、核兵器の開発や保有など、あらゆる活動を禁止した史上初の条約です。
注目してほしいのは、この条約には核保有国や日本は参加していません。
3回目となる締約国会議は3月3日から7日までの5日間、批准署名国の政府やNGOの代表らが参加します。
日本はどうかというと…1回目・2回目に続き今回もオブザーバー参加をしないと表明しています。
理由は…核兵器をめぐるもう一つの条約NPT=核拡散防止条約の下で核軍縮を進めるのが望ましいとしています。NPTには核保有国も参加しています。
取材をしている古賀記者によりますと、すでにオーストラリアとノルウェーがオブザーバー参加を表する一方、核保有国のオブザーバー参加は今のところ発表されていません。
初日は、被爆者の演説も予定されている締約国会議、日本被団協がノーベル平和賞を受賞して初めての開催です。
核兵器廃絶への具体的な道筋をどう示すのか注目されます。
【古賀記者(ニューヨーク支局)】
「ここニューヨーク国連本部であすから締約国会議が始まります。緊迫する国際情勢のもと、核軍縮の機運を高めることはできるんでしょうか」
会議開幕を翌日に控えた2日、TSSの単独インタビューに答えたのは、今回の締約国会議で議長を務めるカザフスタンのアカン・ラクメトゥリン氏です。
【第3回締約国会議 議長 アカン・ラクメトゥリン氏】
「核兵器が世界にもたらす脅威が増大していることは目に見えています」
ラクメトゥリン氏は、核軍縮の状況に危機感を示したうえで、今回の会議を核保有国などに対して「核軍縮への現実的な一歩を踏み出すために協力する時だという強いシグナルを送るものにしたい」と語りました。
条約には現在、73の国と地域が批准していますが、核保有国や日本は参加しておらず、日本は締約国会議のオブザーバー参加も見送っています。
ラクメトゥリン氏は、核兵器の被害に関して日本の知識を活用することが重要だと強調しました。
【第3回締約国会議 議長 アカン・ラクメトゥリン氏】
「もし日本がこの会議に出席していたら、(最終日に採択目指す)宣言などでより強力な文言を使うことができたかもしれないと確信しています」
日本が参加した場合、会議の成功に貢献することは「間違いない」と将来的な日本のオブザーバー参加に期待を込めました。
《スタジオ》
きょうから会合が始まる「核兵器禁止条約」。
2017年に国連で採択され、核兵器の開発や保有など、あらゆる活動を禁止した史上初の条約です。
注目してほしいのは、この条約には核保有国や日本は参加していません。
3回目となる締約国会議は3月3日から7日までの5日間、批准署名国の政府やNGOの代表らが参加します。
日本はどうかというと…1回目・2回目に続き今回もオブザーバー参加をしないと表明しています。
理由は…核兵器をめぐるもう一つの条約NPT=核拡散防止条約の下で核軍縮を進めるのが望ましいとしています。NPTには核保有国も参加しています。
取材をしている古賀記者によりますと、すでにオーストラリアとノルウェーがオブザーバー参加を表する一方、核保有国のオブザーバー参加は今のところ発表されていません。
初日は、被爆者の演説も予定されている締約国会議、日本被団協がノーベル平和賞を受賞して初めての開催です。
核兵器廃絶への具体的な道筋をどう示すのか注目されます。