被爆者の健康調査などを手掛ける放影研＝放射線影響研究所は、外部の専門家による「科学諮問委員会」を３日から３日間の日程で開いています。

年に１回開かれる放影研の「科学諮問委員会」は、日本とアメリカの疫学や遺伝学などの専門家が集まり、放影研の６つの部署の研究を科学的に評価し、場合によっては改善勧告を行います。

会議初日の３日、放影研の神谷研二理事長は、「被爆８０年の今年は、放影研設立５０周年の記念すべき年、新しい将来構想の策定と新研究棟の建設により大変革の時期を
迎え大きなチャンスだ」と挨拶しました。

今回の委員会では、放影研の幅広い研究分野が評価の対象となり、これから本格的に始まる被爆２世を対象とした放射線による影響を、遺伝子レベルで調べる「ゲノム調査」なども含まれています。

委員会は、３日から３日間の日程で行われ、評価や改善勧告を報告書にまとめ、最終日に記者会見で発表する予定です。