2歳の長男に肝臓がつぶれる暴行、死亡させた疑い 父親逮捕 児相・区役所が対応も虐待確認できず 広島

3/5(水) 17:23

広島市東区の自宅で2歳の長男に暴行を加え死亡させたとして、23歳の飲食店従業員の男が逮捕されました。

傷害致死の疑いで逮捕された広島市東区戸坂くるめ木の飲食店従業員、田中遥容疑者(23)は去年10月、自宅で長男の伊桜吏ちゃんの腹部に暴行を加え死亡させた疑いが持たれています。
死因は、肝臓がつぶれる「肝挫滅」による出血性ショックでした。

近所の住民は「泣き声がたまに聞こえていた」

【近所の住民は】
Q:子供の泣き声が聞こえたりは?
「たまに聞こえていた」
Q:どなり声が聞こえたりは?
「それは聞こえなかった。(外で)遊ばせているのを見たことがない。家にずっといさせているのかなと思っていた」

田中容疑者は当時、自ら消防に通報していて、「子どもが走っていて転んで頭を打った」などと説明していました。

児童相談所や区役所が家庭訪問など対応していたが・・・

事件当時、自宅には20代の妻と下の子供もいたということです。
警察は「捜査に支障がある」として認否を明らかにしていません。

広島市児童相談所などによりますと、去年1月から5月までの間、児相が妻への養育支援を行っていたほか、その後は東区が継続して家庭訪問など対応していましたが、虐待は確認されていなかったということです。

警察は事件の経緯や日常的に虐待があったかどうかなど慎重に調べています。