「広島レモンサーモン」認知度アップへ 新メニュー「海鮮丼」開発 県産レモンで育ったご当地サーモン

3/5(水) 18:27

10年前から養殖始め、ようやく採算がとれるように

【野川諭生キャスター】
「すごい迫力!元気ぴちぴち。このサーモン、広島生まれの広島育ち皆さんはご存知ですか」

日ごろは、大竹市阿多田島の海で養殖されているというサーモン。
広島名産のある果物で育ちました。

【生産者 水信 北野達弘副社長】
Q:名前があるんですよね?
「広島レモンサーモンという名前にしています」
Q:レモンサーモンですか?
「輸入のサーモンがほとんどなので、なんとか国内生産のサーモンを育てたいということで始めたのが、きっかけと言えばきっかけですね。収支が合うまでに8年かかりました。10年中」

「レモンサーモン」は広島県産のレモン果汁が入ったエサで育つフルーツ魚。
およそ10年前から養殖が始まりました。
例年、水温が12度前後になる3月中旬から5月上旬にかけ市場に多く出回るようになります。
試行錯誤の末、おととしからようやく採算がとれるようになりましたが、流通量が少なく認知度アップが課題でした。

レモンサーモンづくしの「海鮮丼」 大竹市内の料理店で期間限定で提供

【料理人】
「本当にさっぱりとした身質ですね。脂もしっかりとのっていますのできれいな赤が出ている」

今年の出荷が本格化するのを前に、味の魅力を引き出すメニューが開発されました。
目指したのは「レモンサーモン」だからできる「海鮮丼」です。

【日本料理 魚池 藤井宏規さん】
Q:メニュー開発にどんな思いを?
「一番は広島レモンサーモンをどんどん広げたいという思いがあるので、大竹市の人だけでなく広島県全体で。すごく淡泊な魚ではあるので色んな味に変化できるのがポイントだと思います」

新メニューの開発は食材の魅力をまず地元の人に知ってもらおうと、県が企画した「おいしい!広島」のプロジェクトの一環です。
「海鮮丼」とはいえ、部位ごとに切る厚みと調理方法を変え、ひとつの丼ぶりで漬け、焼き、揚げ、酢締め、和えを楽しむことができます。
だし巻き卵にも削ったサーモンの身が入ったまさに「レモンサーモンづくし」です。

【生産者「水信」北野達弘副社長】
「酢締めもいい感じに締まってる。おいしい」

一般的なサーモンとどう違うかというと…

【野川諭生キャスター】
「サーモンの脂の美味しさぎゅっと詰まっているのに、不思議とさっぱりしています。酢締めも焼きも、刺身も色んな仕事を楽しめるのは贅沢な丼ぶりですね」

海鮮丼は来月から期間限定で、大竹市内の日本料理店で提供される予定です。
いまはほとんどが輸入品のサーモンを広島ならではの特長で地元から売り込んでいきます。

『広島レモンサーモン丼』
4月1日~30日 平日ランチ限定 3850円(税込み)
「日本料理 魚池」(大竹市)で提供 要事前予約