広島の高校生が見た「福島第一原発」 原子炉建屋の前に立ち、被災者の言葉かみしめる
3/5(水) 21:00
高校生に独自の視点で旬のニュースを伝えてもらいます。
崇徳高校新聞部・前編集長の宮野さんです。
こちらが宮野さんが卒業前最後に関わった「崇徳学園新聞」です。
今月1日発行、『東日本大震災から14年』、『シリーズ福島』、大きく特集を組んでいますね。
【崇徳高校新聞部 前編集長・宮野眞陽さん】
「実はこのシリーズ福島は先輩たちの代から繋がれてきた、実際に私も今年1月に初めて福島に足を運び、いまの現状を取材してきた」
崇徳高校新聞部・前編集長の宮野さんです。
こちらが宮野さんが卒業前最後に関わった「崇徳学園新聞」です。
今月1日発行、『東日本大震災から14年』、『シリーズ福島』、大きく特集を組んでいますね。
【崇徳高校新聞部 前編集長・宮野眞陽さん】
「実はこのシリーズ福島は先輩たちの代から繋がれてきた、実際に私も今年1月に初めて福島に足を運び、いまの現状を取材してきた」
ベスト1枚で原子炉建屋の数十メートル手前に立ち…
【加藤キャスター】
ビッシリと記事がつまっているが見出しをみると、まずは『高校生記者が見た第一原発の今』ということで現在の福島第一原発の「1号機」、これを目の前にしてどのような思いを抱いた?
【崇徳高校新聞部 前編集長・宮野眞陽さん】
「この写真はまさに14年前に爆発を起こした福島第二原発の1号炉を前に、部員が見ている写真。一番驚いたのは、原子炉建屋の数十メートル手前まで立ち入れたこと。防護服がいるのかと思っていたら、放射性物質が付着することを防ぐベスト1枚だけで入りました」
ビッシリと記事がつまっているが見出しをみると、まずは『高校生記者が見た第一原発の今』ということで現在の福島第一原発の「1号機」、これを目の前にしてどのような思いを抱いた?
【崇徳高校新聞部 前編集長・宮野眞陽さん】
「この写真はまさに14年前に爆発を起こした福島第二原発の1号炉を前に、部員が見ている写真。一番驚いたのは、原子炉建屋の数十メートル手前まで立ち入れたこと。防護服がいるのかと思っていたら、放射性物質が付着することを防ぐベスト1枚だけで入りました」
「壊れたものを直す」は復興ではない
【加藤キャスター】
そして、『今を生きる住民の声』をまとめた紙面ですが「元の生活に戻れるか不安視している」「自立した町になってほしい」そして同年代の高校生は「将来は福島で就職したい」こうしたそれぞれの思いを取材して特に心に残っているのは?
【崇徳高校新聞部 前編集長・宮野眞陽さん】
まさにこの記事。まだ娘さんの遺骨が見つかっていなくて14年間探し続けている被災者の方の「『壊れたものを直す』は復興ではない」という言葉が自分の中に残っています。被災者の方の家の近くに、新しく防潮堤ができたんですが、その防潮堤を建てる際に国の責任者の方から「津波で壊れたものを直すのが復興」と言われてショックを受けたと話していました。
被災者の方自身、防潮堤の必要性をあまり感じておられなくて、その方がおっしゃっていたのは、とにかく「経済を回す」ことが重要視されていて、国の施策と住民の復興との間に乖離があるということ。僕もそのように感じました。
【加藤キャスター】
心の傷は、工事でインフラができることとは全く別のものですから、取材をするとまさに感じる部分だと思う。
そして、『今を生きる住民の声』をまとめた紙面ですが「元の生活に戻れるか不安視している」「自立した町になってほしい」そして同年代の高校生は「将来は福島で就職したい」こうしたそれぞれの思いを取材して特に心に残っているのは?
【崇徳高校新聞部 前編集長・宮野眞陽さん】
まさにこの記事。まだ娘さんの遺骨が見つかっていなくて14年間探し続けている被災者の方の「『壊れたものを直す』は復興ではない」という言葉が自分の中に残っています。被災者の方の家の近くに、新しく防潮堤ができたんですが、その防潮堤を建てる際に国の責任者の方から「津波で壊れたものを直すのが復興」と言われてショックを受けたと話していました。
被災者の方自身、防潮堤の必要性をあまり感じておられなくて、その方がおっしゃっていたのは、とにかく「経済を回す」ことが重要視されていて、国の施策と住民の復興との間に乖離があるということ。僕もそのように感じました。
【加藤キャスター】
心の傷は、工事でインフラができることとは全く別のものですから、取材をするとまさに感じる部分だと思う。
初めて福島に行って気づかされた
【加藤キャスター】
宮野さんは来月から大学生、次のフィールドに移ることになるが改めて今後、どのように関わっていこうと考えていますか?
【崇徳高校新聞部 前編集長・宮野眞陽さん】
私はいま18歳、14年前の当時は4歳でしたが当時の記憶はほとんどありません。高校入学するまで、考えたこともありませんでした。
今回、初めて福島に行ってみて気づかされることが多くあった。広島の土砂災害だったり、西日本豪雨も時間が経ってだんだん風化していっていると自分自身感じている。昔あった出来事をちゃんと歴史に残し、後世に伝えていくということが大事だと感じています。
東日本大震災も、もうすぐ14年だからこそ、より目を向けていくことが大切だと思っています。
【加藤キャスター】
私たちメディアも、こうやってつないでいくというところは、同じように使命感持ってやっていますから、是非、宮野さんのような若い世代と一緒に、今後も繋げていければ、というふうに感じました。
宮野さんは来月から大学生、次のフィールドに移ることになるが改めて今後、どのように関わっていこうと考えていますか?
【崇徳高校新聞部 前編集長・宮野眞陽さん】
私はいま18歳、14年前の当時は4歳でしたが当時の記憶はほとんどありません。高校入学するまで、考えたこともありませんでした。
今回、初めて福島に行ってみて気づかされることが多くあった。広島の土砂災害だったり、西日本豪雨も時間が経ってだんだん風化していっていると自分自身感じている。昔あった出来事をちゃんと歴史に残し、後世に伝えていくということが大事だと感じています。
東日本大震災も、もうすぐ14年だからこそ、より目を向けていくことが大切だと思っています。
【加藤キャスター】
私たちメディアも、こうやってつないでいくというところは、同じように使命感持ってやっていますから、是非、宮野さんのような若い世代と一緒に、今後も繋げていければ、というふうに感じました。