日系アメリカ人リーダーが見たヒロシマ 被爆者の生々しい証言に「日米の懸け橋になりたい」
3/6(木) 18:58
様々な分野で活躍する日系アメリカ人のリーダーが今週、広島市を訪れ、被爆者の証言を聞くなど、被爆の実相に触れました。
世界情勢が緊迫する中日本にルーツを持つ彼らはヒロシマで何を感じたのでしょうか。
広島市を訪れたのは、銀行の頭取やバイデン政権で貿易を担当した政府関係者、弁護士などアメリカの各界で活躍する日系アメリカ人10人です。
【原爆資料館・石田芳文館長】
「核兵器が使用されたらどんな結末になるのか見てほしい」
この日、原爆資料館の館長が案内し被爆直後の広島の惨状や被爆者の遺品などを見学しました。
彼らは、日米関係の強化と交流などを目的に、外務省の招きで来日。
中には、広島にルーツがあるメンバーもいます。
銀行の頭取を務めるアンさん。
父親が広島出身です。
【アメリカン・セービング・バンク頭取 アン・テラニシさん】
「アメリカでは真珠湾攻撃が戦争の始まりだと認識されている。一方で、広島は戦争終結につながった場所になる。自分のルーツをもっと学びたかった」
広島や日本にルーツがあっても、これまでなかなか原爆の惨状と向き合う機会はなかったというメンバーも少なくありません。
【8歳の時に被爆・八幡照子さん】
「爆心地から2.5キロの場所に私の家がありました」
8歳の時に自宅で被爆した八幡照子さん。
【八幡さん】
「突然、空全体が青白い光に包まれました」
当時の惨状に耳を傾けるリーダーたち。
【八幡さん】
「母親の背中にはたくさんのガラスが刺さり、母親の白いシャツが真っ赤に染まっていた。街中には皮膚が焼けただれて幽霊のような人がたくさんいた」
世界情勢が緊迫する中日本にルーツを持つ彼らはヒロシマで何を感じたのでしょうか。
広島市を訪れたのは、銀行の頭取やバイデン政権で貿易を担当した政府関係者、弁護士などアメリカの各界で活躍する日系アメリカ人10人です。
【原爆資料館・石田芳文館長】
「核兵器が使用されたらどんな結末になるのか見てほしい」
この日、原爆資料館の館長が案内し被爆直後の広島の惨状や被爆者の遺品などを見学しました。
彼らは、日米関係の強化と交流などを目的に、外務省の招きで来日。
中には、広島にルーツがあるメンバーもいます。
銀行の頭取を務めるアンさん。
父親が広島出身です。
【アメリカン・セービング・バンク頭取 アン・テラニシさん】
「アメリカでは真珠湾攻撃が戦争の始まりだと認識されている。一方で、広島は戦争終結につながった場所になる。自分のルーツをもっと学びたかった」
広島や日本にルーツがあっても、これまでなかなか原爆の惨状と向き合う機会はなかったというメンバーも少なくありません。
【8歳の時に被爆・八幡照子さん】
「爆心地から2.5キロの場所に私の家がありました」
8歳の時に自宅で被爆した八幡照子さん。
【八幡さん】
「突然、空全体が青白い光に包まれました」
当時の惨状に耳を傾けるリーダーたち。
【八幡さん】
「母親の背中にはたくさんのガラスが刺さり、母親の白いシャツが真っ赤に染まっていた。街中には皮膚が焼けただれて幽霊のような人がたくさんいた」
被爆者の生生しい証言に言葉を失います。
【母親が広島出身 ドーン・ヒューイットさん】
「心を動かされた。歴史の教科書では14万人が亡くなったという数字の事実を学んだけど、やはり恐ろしい事実を忘れてはいけないと思う」
原爆慰霊碑では碑文の「過ち」という文字の解釈について議論を交わしました。
「『過ち』はどのように解釈されているのですか?」
「原爆投下は決して単なる過ちではない。なぜなら計画されていたから。『計画的な過ち』は『道徳に反する行為』ということになるのでは」
核兵器を取り巻く世界情勢がかつてなく緊張感を増す今だからこそ、日本にルーツをもつアメリカ人として果たすべき役割を見つめなおします。
【前商務省・国際防衛局副次官補 ケンディー・ヤマグチさん】
「今回のように草の根レベルでも政府レベルでも対話することが大事だと感じた」
【アン・テラニシさん】
「日米関係はとても重要だと思う。私たちが日米の懸け橋になりたい」
《スタジオ》
【コメンテーター:JICA中国・新川美佐絵さん】
「日本にルーツを持っていても、日系アメリカ人独自の立場としてのアイデンティティと歴史を持っていると思う。日系の人たちは戦時中は強制収用されて、戦後は逆に日系人の働きかけで広島は支援を受けた。広島は常に平和を発信しているが、世界各地から発信されている多様なものを受信していく必要があると感じた」
【母親が広島出身 ドーン・ヒューイットさん】
「心を動かされた。歴史の教科書では14万人が亡くなったという数字の事実を学んだけど、やはり恐ろしい事実を忘れてはいけないと思う」
原爆慰霊碑では碑文の「過ち」という文字の解釈について議論を交わしました。
「『過ち』はどのように解釈されているのですか?」
「原爆投下は決して単なる過ちではない。なぜなら計画されていたから。『計画的な過ち』は『道徳に反する行為』ということになるのでは」
核兵器を取り巻く世界情勢がかつてなく緊張感を増す今だからこそ、日本にルーツをもつアメリカ人として果たすべき役割を見つめなおします。
【前商務省・国際防衛局副次官補 ケンディー・ヤマグチさん】
「今回のように草の根レベルでも政府レベルでも対話することが大事だと感じた」
【アン・テラニシさん】
「日米関係はとても重要だと思う。私たちが日米の懸け橋になりたい」
《スタジオ》
【コメンテーター:JICA中国・新川美佐絵さん】
「日本にルーツを持っていても、日系アメリカ人独自の立場としてのアイデンティティと歴史を持っていると思う。日系の人たちは戦時中は強制収用されて、戦後は逆に日系人の働きかけで広島は支援を受けた。広島は常に平和を発信しているが、世界各地から発信されている多様なものを受信していく必要があると感じた」