宮島「五重塔」25年ぶりに修復工事 室町時代に創建、国の重要文化財 工事完了は2年半以上先 

3/6(木) 17:24

宮島の国の重要文化財「五重塔」の修復工事が始まり、6日、厳島神社の技師による報道説明会が開かれました。

【竹内記者】
「五重塔の周りしっかりと足場が組まれています。そして五重塔、外から見ると鮮やかな朱色なんですが、近くで見ると若干くすんでいるようにも見えます」

宮島の高台にある「五重塔」室町時代に建てられた国の重要文化財で、美しい朱色が目を引く『宮島のシンボル』のひとつ。
ですが…いまはシートに覆われ、その全貌を拝むことはできません。

傷んだ建物を修復するため今年1月から25年ぶりの工事が始まりました。

6日は、工事の意義や工程を多くの人に知ってもらおうと、厳島神社の技師による報道陣への説明会が開かれました。

工事が終わるのは2年以上先の2027年10月

【厳島神社・原島誠 技師】
「日本の宝ですので、それを長く維持する歴史のある建物なので、部材一つ一つに価値がございます。それをおろそかにして工事はできないわけです」

工事では、薄くなった朱色の外壁を塗り直すほか、傷んでいる屋根の一部をすべてふき替えるなどの作業を行います。

工事が終わるのは2年以上先の2027年10月を予定。

美しい姿を当分拝めないのは残念ですが、貴重な文化財を後世に残すための大事な工事が進められていきます。

《スタジオ》
【コメンテーター:JICA中国・新川美佐絵さん】
「この工事も今しか見られない貴重な瞬間かもしれませんし、綺麗に修復された姿に期待したいですね」