奇跡の椅子 アップル本社やG7サミットが採用 製造工場に潜入 加工技術の秘密に迫る 元カープ安部友裕
3/13(木) 20:00
元カープ・安部さんのコーナーです。
本にもなった広島が誇る「椅子」に迫ります。
覇気!じゃなくて「は奇跡!」
【安部友裕さん】「お。すごい。きょうはなんだ?椅子?椅子?」
【ディレクター】「座ります」
【安部友裕さん】「いーっすね」
工場にポツンと置かれた椅子。座って「ピンっ!」ときました。
【安部友裕さん】
「僕の情報が確かだったら、見たことあります。G7とかでも、マルニ木工の椅子?」
【ディレクター】「G7です」
【安部友裕さん】「G7ですよね、これは」
その通りです!G7サミットでも採用された椅子の名前は…「HIROSHIMA」広島市佐伯区のマルニ木工がつくっています。
【安部友裕さん】
「触ったらわかるけどトゥルトゥル。赤ちゃんの肌みたい裏も、全部。工場行っちゃう?」
【ディレクター】「行きます」
【安部友裕さん】「ここにずっと座っとくわ。動かん」
世界が虜になった「メイド イン 広島」の椅子に迫ります。
本にもなった広島が誇る「椅子」に迫ります。
覇気!じゃなくて「は奇跡!」
【安部友裕さん】「お。すごい。きょうはなんだ?椅子?椅子?」
【ディレクター】「座ります」
【安部友裕さん】「いーっすね」
工場にポツンと置かれた椅子。座って「ピンっ!」ときました。
【安部友裕さん】
「僕の情報が確かだったら、見たことあります。G7とかでも、マルニ木工の椅子?」
【ディレクター】「G7です」
【安部友裕さん】「G7ですよね、これは」
その通りです!G7サミットでも採用された椅子の名前は…「HIROSHIMA」広島市佐伯区のマルニ木工がつくっています。
【安部友裕さん】
「触ったらわかるけどトゥルトゥル。赤ちゃんの肌みたい裏も、全部。工場行っちゃう?」
【ディレクター】「行きます」
【安部友裕さん】「ここにずっと座っとくわ。動かん」
世界が虜になった「メイド イン 広島」の椅子に迫ります。
【マルニ木工・山中洋 社長】
「こんにちは。ようこそいらっしゃいました」
マルニ木工の山中洋社長に案内をしてもらいます。
【安部友裕さん】
「工場内ちょっとひんやりしているじゃないですか、でも木があるだけで、どこか温かみを感じますね」
【マルニ木工・山中洋 社長】
「木の香りもしてくるので、リラックス効果もあります」
広島から世界に発信する家具として「HIROSHIMA」と名付けられた椅子は最初の工程が鍵を握ります。
【マルニ木工・山中洋 社長】
「これが右と左のひじになるんで、椅子になったときにある程度同じような木目にならないと違和感があるから、いまベテランが選別をして、同じ木材だからどれでもいいという話ではないんですよ」
職人が板材と呼ばれる薄い板の木目を1枚ずつ合わせ、パーツに加工できるだけの塊をつくります。
【安部友裕さん】「どこの木目を重視しているんですか」
【マルニ木工・山中洋 社長】
「これが年輪ですよね。木がどんどん育ってきた軌跡なんですけど、見てもらうと3つの木材が全部同じ方向に向いているじゃないですか」
【安部友裕さん】「ほんまや」
【マルニ木工・山中洋 社長】
「色味とか色んな要素を加味しながら選別をして、削ったり磨いたりしていくと後々すごく大事なポイントで木目がそろう」
たしかに肘、背もたれ、脚、座面の木目がそれぞれパーツごとにまっすぐ縦、横に揃っています。各部門の職人が目利きをし、色味の組み合わせまで意識します。
【安部友裕さん】
「木目がきれいで違和感がないというか、なじんでいるというのも、これがあってこそですね」
【マルニ木工・山中洋 社長】
「五感で体感してもらうものなので、視覚というのも、とても大事で、世界で見てもこんな材料選別をきめ細かくやっているのはウチの会社くらいだと思います」
「こんにちは。ようこそいらっしゃいました」
マルニ木工の山中洋社長に案内をしてもらいます。
【安部友裕さん】
「工場内ちょっとひんやりしているじゃないですか、でも木があるだけで、どこか温かみを感じますね」
【マルニ木工・山中洋 社長】
「木の香りもしてくるので、リラックス効果もあります」
広島から世界に発信する家具として「HIROSHIMA」と名付けられた椅子は最初の工程が鍵を握ります。
【マルニ木工・山中洋 社長】
「これが右と左のひじになるんで、椅子になったときにある程度同じような木目にならないと違和感があるから、いまベテランが選別をして、同じ木材だからどれでもいいという話ではないんですよ」
職人が板材と呼ばれる薄い板の木目を1枚ずつ合わせ、パーツに加工できるだけの塊をつくります。
【安部友裕さん】「どこの木目を重視しているんですか」
【マルニ木工・山中洋 社長】
「これが年輪ですよね。木がどんどん育ってきた軌跡なんですけど、見てもらうと3つの木材が全部同じ方向に向いているじゃないですか」
【安部友裕さん】「ほんまや」
【マルニ木工・山中洋 社長】
「色味とか色んな要素を加味しながら選別をして、削ったり磨いたりしていくと後々すごく大事なポイントで木目がそろう」
たしかに肘、背もたれ、脚、座面の木目がそれぞれパーツごとにまっすぐ縦、横に揃っています。各部門の職人が目利きをし、色味の組み合わせまで意識します。
【安部友裕さん】
「木目がきれいで違和感がないというか、なじんでいるというのも、これがあってこそですね」
【マルニ木工・山中洋 社長】
「五感で体感してもらうものなので、視覚というのも、とても大事で、世界で見てもこんな材料選別をきめ細かくやっているのはウチの会社くらいだと思います」
この四角い木の塊がどう加工されていくのでしょうか…
【マルニ木工・山中洋 社長】
「木の板材を見てもらったが、あれを機械で削るとちょっと家具っぽくなってきましたけど右と左のひじの部分ですね」
【安部友裕さん】
「こうなるということですか」
現在では海外30カ国に輸出していますが、1990年代、マルニ木工は経営危機に直面したこともありました。
「HIROSHIMA」の誕生は逆境でも「ものづくり」を諦めなかった「奇跡」の挑戦でした。
【マルニ木工・山中洋 社長】
「ついに本にまでなりました」
【安部友裕さん】
「色んな気になる点が表紙だけであるんですけど『奇跡の椅子』うわ、すごいと思ったその下がまたパワーワードすぎて、アップルがHIROSHIMAに出会った日ってどういうことですか」
【マルニ木工・山中洋 社長】
「皆さんご存知iPhoneを作っているアップルのアメリカの社屋が新しくできるときにHIROSHIMAの椅子をたくさん導入させてもらって」
【安部友裕さん】「えー」
【マルニ木工・山中洋 社長】
「当時の一年分の生産量のHIROSHIMAがアップルの本社に入っています」
【安部友裕さん】「鳥肌が…」
フィクションのような実話が作家の目に留まりました。
数千脚の「HIROSHIMA」は今もアップル本社で愛用されています。
【マルニ木工・山中洋 社長】
「木の板材を見てもらったが、あれを機械で削るとちょっと家具っぽくなってきましたけど右と左のひじの部分ですね」
【安部友裕さん】
「こうなるということですか」
現在では海外30カ国に輸出していますが、1990年代、マルニ木工は経営危機に直面したこともありました。
「HIROSHIMA」の誕生は逆境でも「ものづくり」を諦めなかった「奇跡」の挑戦でした。
【マルニ木工・山中洋 社長】
「ついに本にまでなりました」
【安部友裕さん】
「色んな気になる点が表紙だけであるんですけど『奇跡の椅子』うわ、すごいと思ったその下がまたパワーワードすぎて、アップルがHIROSHIMAに出会った日ってどういうことですか」
【マルニ木工・山中洋 社長】
「皆さんご存知iPhoneを作っているアップルのアメリカの社屋が新しくできるときにHIROSHIMAの椅子をたくさん導入させてもらって」
【安部友裕さん】「えー」
【マルニ木工・山中洋 社長】
「当時の一年分の生産量のHIROSHIMAがアップルの本社に入っています」
【安部友裕さん】「鳥肌が…」
フィクションのような実話が作家の目に留まりました。
数千脚の「HIROSHIMA」は今もアップル本社で愛用されています。
【安部友裕さん】
「この本で一番伝えたいことはなんですかね」
【マルニ木工・山中洋 社長】
「日本のものづくりの力ですかね。日本の家具が海外に根付いてブランド化しているということはほとんどなくて…そのパイオニアになりたいという思いが強くて一生懸命やっている最中です」
マルニ木工が掲げるのは「工芸の工業化」…複雑で高い製造技術が求められる「HIROSHIMA」を安定的に供給できるのは理由があります。
【マルニ木工・山中洋社長】
「先ほど見てもらった木の塊、だいぶ背もたれのかたちになってきましたけど、この機械にセットしてどんどん削っていきます」
【安部友裕さん】「えー」
手作業で整えたパーツをさらに機械で削り、寸分狂いのない形に仕上げていきます。
【安部友裕さん】
「マルニ木工さんのプログラミングする人がいる?」
【マルニ木工・山中洋社長】
「はい、社内にいて、この機械を使って同じような椅子をつくれと言われても似たようなものはできると思うんですけど、まったく同じで、まったく同じコストで、この商品をつくれる会社は他にはないですね」
【安部友裕さん】「またすごいなこれ!」
G7サミット、そしてアップル本社への採用…広島の名を掲げた「奇跡の椅子」は国を超え、筋書きのない物語を描き続けます。
【マルニ木工・山中洋社長】
「誰でも知っているアップルにたくさん買ってもらえたというのは社員にとっても励みになるし、家に帰って自慢したいじゃないですか家族に。情景が浮かぶので誇らしいですし、期待にもっと応えていかないといけない」
【安部友裕さん】
「僕も早くこの椅子を購入してiPhoneをいじりたいです」
<スタジオ>
安部さん!本にもなった「奇跡の椅子」熱気も伝わってきますし、すごい技術力ですね。
【安部友裕さん】
ノンフィクション作家の小松成美さん イチローさんの本も書かれた人ですが、その方が「書きたい!」と書いた本です。
【コメンテーター:JICA中国・新川美佐絵さん】
「作る力だけじゃなくて、自然の素材を使う。組み合わせと繊細さ。感性が独自で、かつ最先端の技術のアップルが天然素材の椅子を使うのがいいですね」
「この本で一番伝えたいことはなんですかね」
【マルニ木工・山中洋 社長】
「日本のものづくりの力ですかね。日本の家具が海外に根付いてブランド化しているということはほとんどなくて…そのパイオニアになりたいという思いが強くて一生懸命やっている最中です」
マルニ木工が掲げるのは「工芸の工業化」…複雑で高い製造技術が求められる「HIROSHIMA」を安定的に供給できるのは理由があります。
【マルニ木工・山中洋社長】
「先ほど見てもらった木の塊、だいぶ背もたれのかたちになってきましたけど、この機械にセットしてどんどん削っていきます」
【安部友裕さん】「えー」
手作業で整えたパーツをさらに機械で削り、寸分狂いのない形に仕上げていきます。
【安部友裕さん】
「マルニ木工さんのプログラミングする人がいる?」
【マルニ木工・山中洋社長】
「はい、社内にいて、この機械を使って同じような椅子をつくれと言われても似たようなものはできると思うんですけど、まったく同じで、まったく同じコストで、この商品をつくれる会社は他にはないですね」
【安部友裕さん】「またすごいなこれ!」
G7サミット、そしてアップル本社への採用…広島の名を掲げた「奇跡の椅子」は国を超え、筋書きのない物語を描き続けます。
【マルニ木工・山中洋社長】
「誰でも知っているアップルにたくさん買ってもらえたというのは社員にとっても励みになるし、家に帰って自慢したいじゃないですか家族に。情景が浮かぶので誇らしいですし、期待にもっと応えていかないといけない」
【安部友裕さん】
「僕も早くこの椅子を購入してiPhoneをいじりたいです」
<スタジオ>
安部さん!本にもなった「奇跡の椅子」熱気も伝わってきますし、すごい技術力ですね。
【安部友裕さん】
ノンフィクション作家の小松成美さん イチローさんの本も書かれた人ですが、その方が「書きたい!」と書いた本です。
【コメンテーター:JICA中国・新川美佐絵さん】
「作る力だけじゃなくて、自然の素材を使う。組み合わせと繊細さ。感性が独自で、かつ最先端の技術のアップルが天然素材の椅子を使うのがいいですね」