「信用する前に今一度考えて」女性が語るSNS特殊詐欺の手口 被害防いだ金融機関に感謝状 広島

3/13(木) 19:12

恋愛感情や親近感を抱かせて金銭を騙し取る特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、広島市内の金融機関に警察から感謝状が贈られました。

感謝状を贈呈されたのは、広島信用金庫の緑井支店です。
先月18日、緑井支店を訪れた50代の女性が、窓口で海外への振込を希望。職員が不振に思い警察に通報したことで、特殊詐欺の被害を未然に防ぎました。

女性は13日、報道陣の取材に応じSNSを通じた詐欺の手口を語りました。
女性は、SNSで知り合ったカナダ在住の”恵美子”と名乗る人物などから、「日本で慈善活動をするための寄付金をアメリカから日本に送る」「税関を通るためには35万円かかるので、支払ってほしい」などと頼まれたといいます。

【女性は】
「SNSの世界は怖いと改めて感じた。今後は自分自身気をつけたい。若い人は特に誰彼仲良くなったりすると思うが、『この人なら』と信用しようとしたときに今一度一歩考えてもらいたい」

SNSなどを通じて恋愛感情や親近感を抱かせてお金を騙し取る「ロマンス詐欺」は、県内で去年1年間に76件発生し、被害額は6億円を超えています。
警察は「会ったことのない人からお金の話が出たら詐欺を疑ってほしい」と注意を呼びかけています。