３年前、広島市で作業中のトラックが放水路に転落して作業員２人が死亡し、作業を請け負った会社などが書類送検された事件で、広島簡易裁判所は会社に対して罰金２０万円の略式命令を出しました。

略式命令を受けたのは広島市安佐南区のワールドクリエイトグループです。
この事故は、２０２２年５月、広島市西区己斐上でクレーン付のトラックが高所作業車を下ろす際にバランスを崩し約１６ｍ下の放水路に転落。男性作業員２人が死亡したものです。

広島中央労働基準監督署は、ワールドクリエイトグループと建設部の元課長の男性が、転倒を防ぐ必要な対策を行っていなかったなどとして労働安全衛生法違反の疑いで去年３月、書類送検しました。

広島簡易裁判所は今月１０日付でワールドクリエイトグループに対して罰金２０万円の略式命令を出しました。
一方、元課長の男性について広島地検は「容疑者が死亡した」として、先月２７日付で不起訴処分にしました。