県が設置「叡啓大学」1期生58人が卒業 6割が県外の企業に就職 広島

3/24(月) 17:47

先行き不透明な中、新しい時代を切り開いていく人材の育成を目指し、2021年に県が設置した叡啓大学。その1期生の卒業式が24日行われました。

卒業するのは、2021年春の開校時に入学した1期生58人です。

叡啓大学は「ソーシャルシステムデザイン学部」のみの単科大学で社会課題を解決し、新たな価値を創り出す人材の育成を目指しています。
企業や団体と連携した演習の導入や日本語と英語の2言語での授業を行うなど、特色あるカリキュラムが人気です。

式では有信睦弘学長が、「卒業後も学びは続く。前を見続け新たな一歩を踏み出してほしい」と卒業生にエールを贈りました。

卒業生代表の三谷日菜子さんは、「誰一人取り残さない世界の実現に向けて取り組んできた」と4年間を総括しました。

【卒業生】
「先輩がいない中で、大学の基礎もないので大変なこともたくさんあったが、前例がないというところを強みにして、自分自身が色々と積極的に行動することができた」
「先生がただ教えてくれるだけでなく、そのきっかけを与えてくれた上で、自分からどのように挑戦できるか、そういった環境があったのが非常に心に残っています」

卒業生は多くがIT関連など成長分野へ進みますが、およそ6割は県外企業へ就職するということです。