東広島市「円陣プロジェクト」発表会、地域課題解決に向けた新たな挑戦が続々と

3/24(月) 16:00

円陣とは

東広島市による共創型起業プログラム「円陣」は、社会課題解決を目指し、昨年度から取組を開始しています。今年も3月22日に、10人のプレイヤーと14人の伴走者による活動報告のプレゼンテーションが行われました。

「円陣」は、目的意識を持った熱意あるプレイヤーたちを中心に、様々な立場の人が得意なことや強みを持ち寄り、共創により社会をより良くすることを目指し、採択プレイヤーの持続的な活動基盤の確立、社会起業家への支援者コミュニティの確立、社会課題解決事業への挑戦の機運醸成を図ることを目的としたプロジェクトです。

社会課題をビジネスとして取り組む試み

発表されたテーマは、農家や生産者支援、フードロス問題、地域活性化、理系学生の減少、外国人留学生の生活支援、障がい者の活躍の場づくり、研究者と地域住民の交流、そして社会的孤立の問題など、多岐にわたりました。

これらはすべて東広島市が抱える重要な課題であり、円陣プレイヤーの取り組みはその解決に向けた一助となることが期待されています。

今年度の最優秀賞となる円陣賞は、アートを通じて、障がい者の自立機会と新しい価値を共創する事業に取り組む大世渡 渉さんが受賞しました。

「円陣」ではオンラインコミュニティも構築されました。その参加者は150人に達し、プレイヤーのイベント参加者や商品購入者など、円陣プロジェクトに関わった人は延べ5000名を超えるなど、地域の課題解決に向けた活動は一層活発化しています。

一方で、社会課題をビジネスとして取り組んでいくことの難しさを話すプレイヤーもいました。今後は東広島市が運営する「東広島イノベーションラボ ミライノ+」や「東広島ビジネスサポートセンター Hi-Biz」も支援に加わり、彼らの更なる活躍と挑戦が期待されます。