被爆者・才木幹夫さん「物質文明から精神文明へ」つたえるつなげるヒロシマ・ナガサキ#11

3/27(木) 17:49

被爆者の才木幹夫さんは現在92歳。
去年「被爆体験証言者」になったばかり。

【被爆者・才木幹夫さん】(原爆資料館)
「身覚えのある俯瞰図ですね」

13歳のとき爆心地から2キロの広島市南区段原で被爆した。

【被爆者・才木幹夫さん】
「真っ白い、体験したことのない強烈な明るさだった」

目の前に広がる光景は今も脳裏から離れません。

【被爆者・才木幹夫さん】
「本当に焼け野原だからね何にもない。臭いは本当に死臭がたまらなくてね」

同じ学校の1学年下の後輩353人がた獲物疎開中に亡くなった。
自分たちの学年は急遽取りやめとなり、その場にいなかったことで命を失わなかった。

【被爆者・才木幹夫さん】
「本当に紙一重でね。なんで僕が生きているんだろうと思うことがある」

78年間語ってこなかった過去を語ろうと思うきっかけがあった。

ロシアによるウクライナ侵攻。

【被爆者・才木幹夫さん】
「90の年を自分で感じて、これはもう急がないといけない」

同じ悲劇を繰り返さないために92歳で語り部になった。

【才木幹夫さん】
「年から考えたら4,5年しかないが、一日でも長く証言活動を続けたい」

才木さんが手形のハトに込めて次世代に伝えたい思いとは?

【被爆者・才木幹夫さん】
『物質文明から精神文明へ』

「自分さえよければいい。あるいは自分の国さえ潤っていればいい。これじゃいけない。国と国とがやったら戦争になるわけで、だから相手を思いやる気持ち。そういうことを今から考えていかないといけない。とにかく人間が仲良くしていかなければいけない」

【被爆者・才木幹夫さん】
「つたえるつなげる ヒロシマナガサキ」