超小型EV車「ミボット」試乗会 10月の量産開始に向け 試乗者の意見を開発に反映 

4/9(水) 18:19

試乗した人は「うぇーい、うおおおお」

今までの移動手段に新風を巻き起こそうと、東広島市で超小型EVの開発が加速しています。
開発の途中段階で開かれた試乗会の狙いを「ツイセキ」します。

颯爽と走る独創的な1人乗りの車体…東広島市のスタートアップ企業KGモーターズが開発中の超小型EV「ミボット」です。

【試乗した人は】
「うぇーい、うおおおお」

車体の量産開始は今年10月を予定していますが、先週、先駆けて予約をした人を工場に招き初めての試乗会が開かれました。

【KGモーターズ・横山文洋さん】
「ありがとうございました」

【試乗した人は】「欲しい」

【KGモーターズ・横山文洋さん】
「欲しいというか買っているんですよね」

【試乗した人は】「そっか」

【KGモーターズ・横山文洋さん】
「まさに皆さんのきょう乗ってもらった意見がこのミボットの量産に向けて開発の意見として重要なものになっていきますので、一緒につくっていくと」

期待値以上との感想やハンドルの重さ指摘も

最高時速は60キロ、静かに直角のカーブも自在に曲がれる小回りのよさが超小型EVならではです。
「ミボット」は車検の必要がない原付ミニカー規格に分類され、維持コストの安さやデザイン性でも注目を集めるようになりました。

【親子で参加・福山市から】
「期待値以上でした。このフォルムを見たときにどんな形であれ買おうかと思いました勿論、妻には内緒です」

この半年あまりでSNSを中心に反響が広がり、開発段階にも関わらず全国から2000件以上の予約が寄せられています。

【神奈川県から】
「(日常で)そこまで長距離に乗ることもないので、普段の買い物に行ったりとかちょっとした場所に移動するのにはとてもいい」

【徳島県から】
「これから歳をとっていく者でも車がすごく近くに感じる存在で使える」

スタートアップ企業でまだ実績がない分、既存の概念にとらわれず、予約客の声をできる限り量産車に反映させようとしています。

【KGモーターズ車両開発マネージャー・久保昌之さん】
「安定感みたいなそういったところで気になったことはありますか?」

【試乗した人は徳島県から】
「急に(ハンドルを)切ってもふらつく不安もなかった」

試乗を終えると、開発責任者が1人1人に聞き取りをします。
質問を重ねる中で今まで見えてこなかった気づきもありました。

【試乗した人は】
「よいしょ!重い!」

急ハンドルを切ったときに少し「重たい」と感じる人がいました。

【試乗した人は】
「小回りがきく車なんでもう少し(ハンドルが)軽いほうがいいんじゃないかなと自分は思いましたね」

【KGモーターズ車両開発マネージャー久保昌之さん】
「特に年配の方とか乗ってもらいたいと思っていて、そこは改善が必要かなと」

予約者も開発メンバー「一緒に作っていこう」

2021年のプロジェクト発足以降、開発の様子をYouTubeで積極的に情報発信し、仲間たちと「ゼロ」から「ノウハウ」を積み上げてきたKGモーターズ。
待望の量産開始に向け予約客も立派な「開発メンバー」に加え、さらなる進化を目指します。

【KGモーターズ・横山文洋さん】
「予約が伸びているのはポジティブなようで信用を裏切ってしまうと崩れるのは一瞬だと思う。満足度だとか声を聞いている限りは及第点楽しんでもらえたのではというところはホッとしています」

【KGモーターズ・楠一成社長】
「できる限りありのままお伝えすることをやっているので、みんなでつくっている乗り物なんだよというのを皆さんに感じてもらえるのが非常に我々にとっても重要かなと思っている。(量産化にむけ)できることはできる限りやっていきたい」