「内戦と…大地震と…」広島から故郷のミャンマーへ 広がる支援の輪 留学生が奮闘 

4/9(水) 18:50

先月の大地震で深刻な被害を受けているミャンマー。現地に家族がいる留学生が母国のために広島市で活動しています。

【街頭での呼びかけ】
「本当に困っています。みなさま、助ける手を貸してください」



今月5日、本通りで行われた義援金の呼びかけ。

参加したのは県内で暮らすミャンマー人を中心に作られた「広島ミャンマーコミュニティー」です。
【広島ミャンマーコミュニティー:アウンチー・ミィン代表】
「内戦があるにもかかわらず地震が起きたことは本当に悲しくて悲しくて…」
「地震で困っている人々をどうやって助けようと考えました」

活動の中心に立っているのは広島市立大学の大学院に通う留学生のアウンチーさん。

先月28日、ミャンマー中部を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生。
震源地からおよそ600キロメートル離れたヤンゴンに住むアウンチーさんの家族は家で過ごしていたといいます。

【アウンチーさん】
「家族に連絡しようとしたらつながらなかった。高い国際電話を使って母国にかけることができた。ひと言安心して無事でしたということで」

外務省によりますと現地の死者数はこれまでに3500人を超えているといいます。

中には建物に埋まり出てこれなくなった人もいるということです。

【アウンチーさん】
「苦しくなっても頑張らないといけない何とかしないといけない」

ミャンマーのこの写真が私の力につながる私がなにかしないといけない募金をしなくちゃいけないと広島市は今月4日から市役所や原爆資料館などに募金箱を設置しました。

【アウンチーさん】
「ミャンマーの国に目が向くんじゃないかと思っていまして本当にうれしい」

被災地ミャンマーへの支援活動は続きます。

<スタジオ>

《記者の目 取材メモ》
取材した向井記者によりますと広島市内に住む留学生の中にはまだ現地の家族と連絡がついていない人もいるということです。今回のミャンマーの地震を受けた募金活動はこれまで2回行われ、あわせておよそ55万7000円集まったということなんです。

すでにこのお金はミャンマーへ送られています。
また毎週、本通り近くで実施する募金活動に加え来月にはゲートパークで実施するミャンマーのイベントの中でも、義援金を集める予定だということです。