柚川さんたちが、今回行ったアンケートでは、３２人中２６人が、将来「役に立つ」と、この授業に期待し、熱心に取り組んでいる印象です。

【柚川さん】
私も自分で「問い」を見つけて、主体的に取り組めることに「良さ」を感じています。

２年生の時に「相手にうまく伝えるための表現力の向上」について探究しましたが、枠にとらわれずさまざまなテーマで探究することができると感じました。

【加藤キャスター】
表現力の向上について、自分の中での答えは見つかりましたか？

【柚川さん】
私たちは、内容だけにこだわり過ぎないということが結論となって、アイコンタクトやジェスチャーを交えることが大切だと思いました。それをこれからも深めていこうと考えています。

【加藤キャスター】
そのほか、取り組んだ「探究」のテーマは「ＣＭマーケティングがどういう効果をもたらすか」や「ギャンブルの危険性」「Ｋ－ＰＯＰを中年層に広めるには」「ＳＤＧｓ」に関連したテーマなど、幅広いですね。

【柚川さん】
私たち新聞部は、先日、探究の全国コンクールに出場しましたが、出場した高校生たちのプレゼンを聞いて本当に多くの刺激を受けました。

【加藤キャスター】
新聞部のみなさんは「カクナキセカイの実現に崇徳高校新聞部の挑戦」と題して、代々引き継がれてきた平和関連取材と成果を、どのように世の中に還元するかをプレゼンしたそうですね。

一方、その他の高校の発表を見ると、例えば、最高賞を受賞した長崎の高校生は「将来的なアオリイカの養殖」をテーマに発表していて、そこから派生して海の環境を調べたり、養殖にとって悪影響となる魚をカマボコにして商品化するなど、実践を伴った発表をしました。

その他にも「身近に走る利用率の低い電車をどう活性化させていくか」「小学校の英語教育が難しすぎてこのままだと英語ギライが増えてしまうことを懸念し、ＡＩで解決できないか」と、提案する人もいたということです。

【柚川さん】
全国コンクールの舞台では、各地の高校生たちの探究力や行動力に驚かされましたし、社会には、考えなければいけない問題はたくさんあるということに改めて気づきました。

【加藤キャスター】
教科書から吸収するだけでなく自分から問いを見つけて深堀りしていく姿勢はこれからも役立っていくのではないでしょうか。