【広島あの日のきょう】芸備線にSL走る(1989年)レトロ客車ひき広島ー三次を往復

4/11(金) 18:38

テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返る「あの日のきょうにずきゅん」です。
36年前、1989年4月11日、三次で開かれるイベントのために芸備線で、SLの試運転が行われました。芸備線をSLが走るのは18年ぶりのことでした。

試運転されたのはC57型の1号機通称「貴婦人」で普段は山口線でやまぐち号をひき、マニアの人気を呼んでいました。

試運転は午前5時半から行われ、広島駅を出発。一路、三次へ向け芸備線を走ります。
芸備線をSLが走るのは1971年以来18年ぶりのことで、沿線ではマニアがカメラを向けたり、お年寄りが懐かしそうに真っ黒いボディーのSLを見ていました。

このSL列車は5日後の4月16日に開かれる「三次さくらまつり」の呼び物の一つとして企画されたもので、当日はレトロ客車など6両をひいて広島、三次間を一往復しますが、マニアの人気を呼び指定券の売り出し日にはわずか20秒で売り切れたほどでした。

試運転は三次に予定通り到着、そのまま折り返して広島駅に帰りました。
なお、イベント当日は広島から三次までの74キロを自転車でSLと並んで走るイベントも企画されたようです。

(メモ)
芸備線では、1971年まで蒸気機関車が走っていました。当時を知る人に話を聞くと「トンネルに入るたびに煙が入らないように窓を閉めたり大変だった」と、懐かしそうに話していました。