【広島あの日のきょう】オウム真理教広島支部を捜索(1995年)地下鉄サリン事件めぐる殺人予備容疑

4/14(月) 18:43

テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返る「あの日のきょうにずきゅん」です。
30年前の1995年4月14日はオウム真理教に対する全国一斉の強制捜査が行われ、広島でも地下鉄サリン事件をめぐって殺人予備の疑いで広島支部への捜索がおこなわれた日でした。

捜索されたのは、当時広島市南区西蟹屋にあったオウム真理教広島支部。
午前6時すぎからサリン対策の装備をしていない通常の出動服を着た県警の捜査員らおよそ40人が捜索を始めました。

広島支部のあるビルの入口では、機動隊員らが終始、厳重な警戒にあたっており、付近はものものしい雰囲気に包まれていました。

県警などによりますと、当時、支部の室内は、畳敷きの道場や事務所などが備わっており、壁などには麻原彰晃代表のポスターが貼ってあり、広島支部ではおよそ150人の信者が修業していました。

捜索では「サマナ」と呼ばれる4人の女性出家者と男性1人がビデオカメラを撮りながら立ちあったということです。
この日の捜索は、地下鉄サリン事件をめぐり、オウム真理教に殺人予備の疑いがあるとして警視庁が広島県警に捜査協力を要請したもので、県内での捜索は初めてのことでした。

(メモ)
1995年3月20日に14人が死亡し6千人以上が負傷した地下鉄サリン事件が教団によって起こされ、5月16日に山梨県上九一色村のサティアンで麻原彰晃代表が逮捕されました。