核軍縮の状況を評価する『ひろしまレポート2025年版』発表 核軍縮は停滞し核軍拡競争進む

4/18(金) 19:12

広島県は核軍縮に向けた取り組み状況を評価した「ひろしまレポート」を発表し、核軍縮を巡る状況は引き続き悪化しているとの認識を示しました。

「ひろしまレポート」は核兵器国と非保有国あわせて34か国の核軍縮など3つの分野について、去年1年間の取り組み状況を78の評価項目で採点しています。

「2025年版」では去年も核軍縮の進展はほとんどなく、核保有国は核軍縮に関する約束を実施するための努力を強化することなく、実質的な核軍拡競争が着実に進んでいる と指摘。

ロシアによるウクライナ侵略などを背景に核兵器使用のリスクが増していると警鐘をならしています。

【広島県・湯崎英彦 知事】
「ノーベル平和賞を日本被団協が受賞したということでベースは核兵器の非人道性に立脚していると思うので、被爆80年ということで改めて伝えていく」

レポートは各国の国連代表部に送るほか、今月下旬に始まるNPT=核拡散防止条約
再検討会議の準備委員会でも紹介する予定です。