カルビー ジャガイモ色の新工場 創業の地広島で本格稼働 ジャガイモを丸ごと使い尽くす最新設備

4/21(月) 18:41

広島の地で創業した大手菓子メーカー「カルビー」の新工場が、広島市に完成し、21日、竣工式が開かれました。

【辰已麗アナ】
「皆さんおなじみのポテトチップス、じゃがビー、すでにカルビーの新工場で製造されているんですが、その工場の色までジャガイモ色です」

広島市佐伯区に完成した大手菓子メーカーカルビー「せとうち広島工場」の竣工式。
今年1月から順次稼働をはじめ先月から本格稼働しています。

【湯崎英彦知事】
「広島県経済にとっても重要な拠点となり、全国さらには海外へと広がる新たな市場を開拓されることを心から期待しています」

1949年に広島市で創業したカルビー。
「創業の地」にグループで最大規模となる工場を本格稼働させました。
「ポテトチップス」や「じゃがビー」などの主力商品を製造するほか、「人にも環境にも優しい」仕組みがちりばめられています。

【辰已麗アナ】
「この銀色のタンク、何かというと工場で生産するときに使われなかったジャガイモの残りかすを発酵させると…そして、できたエネルギーがさらに奥の白いタンクに貯蔵されて、再び工場の中でエネルギーとして活用されていくと文字通り、ジャガイモを丸ごと使いつくす新しい設備になっています」

商品に使いきれなかったジャガイモを工場内で再利用することや、DX=デジタル・トランスフォーメーションによる「生産性のアップ」などを掲げます。

【カルビー・江原信社長】
「最新のDXを駆使し省力化・省人化を実行した生産性の高い工場です。創業の地広島から新たな1ページがスタートします」

「せとうち広島工場」は、年間およそ280億円の売上げを見込んでいます。

《スタジオ》
【辰已アナ】
「商品の裏面にSHという文字があります。これが工場の名前、『せとうち広島工場』を表しています。SH以外にも鹿児島はK、茨城はIです。夏にはこの新工場完成を記念した新商品も販売が予定されているということで楽しみです」