【竹内記者】（１９日午後１０時過ぎの公園）
「今から１週間前この時間に事件はおきました。街灯はほとんどありません。ぽつりぽつりと数十メートル間隔である程度で…暗いです。人通りもありません」

府中町の水分峡森林公園事件があった午後１０時ごろになると、辺りは真っ暗で人通りもなくなります。

この閑散とした状況で、犯行があったとみられています…

【竹内記者】
「事件翌日の朝に現場を見たという人の話によりますと、あちらの管理事務所の入り口のすぐ手前、あのあたりに１メートル四方にわたって血が残っていたということです」

現場周辺に、血痕などは見当たりませんでしたが…

【竹内記者】
「警察の捜査員でしょうか。事務所の入り口あたり植え込みのあたりを入念に確認しています」

【公園を訪れた人は】
「（発生から1週間が経つが）すっきりせんよね。早く解決してほしい」
「すぐ捕まると思ったら…やっぱり少ないんだねカメラが…」

捜査のカギとなるのが防犯カメラやドライブレコーダーの映像をつなぎ合わせる「リレー捜査」です。現場から１キロ以内に住み、自宅に防犯カメラを設置している女性は、事件翌日に警察から話を聞かれたと言います。

【現場周辺の住民】
「上のほう（現場近く）は、なんかちょっと少ないので防犯カメラがなのでちょっとだんだん下に下がって捜索しているとは（言っていた）」

警察にはこれまでに２０件の情報が寄せられており一刻も早い犯人確保が求められます。

【事件のなぜ？捜査から見えてきたことは？】
事件から１週間経って明らかになったことといまだわかっていない点を整理します。

今回の被害者は東京都練馬区に住む里見誠さん（５２）であることが判明していて、事件直前、新幹線で東京から広島に来たとみられています。
死因は「外傷性ショック」で何らかの硬いもので頭や顔面を複数回殴られて殺害されました。

そして、若い男女グループが関与している可能性です。
複数の防犯カメラに被害者と一緒に映っている男女グループの姿が確認されていて、警察は、このグループの中に現場に詳しい人物がいるとみています。

一方で、わかっていないことも多く残っています。

被害者が広島に来た理由は？
凶器はなにか？
森林公園までの移動手段は？
男女グループとの関係性は？

事件から１週間が経ち、事件の解決が急がれます。