熊野筆の製作技術 県の無形民俗文化財に指定 家庭や地域で技術伝承 広島 

4/22(火) 17:30

江戸時代末期に始まったとされる熊野筆の伝統的な製作技術が、県の無形民俗文化財に指定されることになりました。

県の無形民俗文化財への指定は、県教育委員会・臨時会で審議され、決定しました。
今回、指定が決まったのは熊野地域に伝わる「筆の製作技術」で、獣の毛や竹、木など自然の素材を使い、手作業で、主に毛筆を製作する伝統技術が対象です。

家庭や地域で幅広く技術が伝承されてきた点など地域的な特色が評価され、県文化財保護審議会の答申を受けていました。
県の無形民俗文化財への指定はこれで68件目です。

【広島県教育委員会 文化財課・坂光 秀和課長】
「(熊野筆は)有名なものになっていると認識しておりますが、この技術を受け継いで地域をあげて守っていくということを町と県で連携してやっていきたい」

県によりますと熊野町では、今も、人口のおよそ1割にあたる2000人から2500人が筆作りに携わっているということです。