「平和宣言」懇談会 被爆80年に次世代担う若者への発信強化 松井市長が意向示す

4/22(火) 18:51

8月6日の平和記念式典で広島市長が読み上げる「平和宣言」に関する懇談会が開かれ、松井市長は被爆80年の今年、次世代を担う若者への発信を強化する意向を示しました。

懇談会は、平和宣言に盛り込む内容について広く意見を聞くために開かれるもので、広島市の松井市長を座長に被爆者や学識経験者が出席しました。

この中で、松井市長は、日本被団協のノーベル平和賞受賞や原爆資料館の来館者数が過去最多の226万人を超えたことに触れ、「平和への意識が高まっている」との認識を示しました。

一方で、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化など「核兵器を持っている国が戦争を仕掛けるという現実がある」と指摘。

被爆80年の節目となる今年の平和宣言は「特に、若者にわかりやすく核廃絶に向けた取り組みを訴えかけるようなものにしたい」と述べました。

【広島市・松井市長】
「若者が『いやいやこうあるべきだな』とか考えてもらえるような仕掛けがいるのではないかという話もあり、その通りだなと思いました」

平和宣言の懇談会はこのあと2回開かれ、7月には最終案が提示されるということです。