「休憩時間は平均約10分」小中学校の教員 広島市教委が調査 4割は「仕事持ち帰る」

4/24(木) 10:10

広島市は、教員の健康確保に向けた取り組みの一環として初めて調査を行い、その結果、小・中学校で教員の休憩時間が、平均でおよそ10分にとどまっていることがわかりました。

これは、今月21日の広島市議会の常任委員会で報告されたもので、アンケート調査は今年1月~2月にかけ幼稚園から高校特別支援学校など合わせて46校を対象に実施され、1157人から回答がありました。

この中で、教員が1日に確保できている休憩時間の平均は、法定の45分に対して、幼稚園や高校では30分以上でしたが、小学校や中学校ではおよそ10分にとどまりました。

また、休憩時間が取れない理由として、授業準備や採点業務に追われている実態が明らかになりました。

さらに、およそ4割の教員が「仕事を持ち帰っている」と回答。持ち帰った業務のうち半数以上は教材などの作成だということです。

この結果を受けて広島市教育委員会は授業準備や校務にICTを活用するなどしてより効率化を図れるよう支援に努めたいとしています。