備蓄米はどこへ? 店頭に並び始めるも…米の値段は下がらず 流通したのは放出全体のわずか0.3%
4/25(金) 20:30
政府が備蓄米を放出したにもかかわらず、米の価格高騰は歯止めがかかりません。
不透明な状況が続くコメ事情県内の最新状況に迫ります。
【消費者は】
「昔と比べたら高い。だいぶ高い」
各地で店頭に並び始めた備蓄米。
広島市南区のスーパーでも24日から備蓄米の取り扱いを始めました。
こちらのスーパーでは常に入荷があるわけではありませんが、備蓄米の価格は通常より2割程度安いと言います。
【消費者は】
「(備蓄米は)食べたことがないから…5キロでこの値段ならどうするんだろう。やっぱり手が出ないですね。もう少し安くなってほしいかな」
悩んだ末、購入を諦めて店をあとにしました。
全国のスーパーの“平均コメ価格”は15週連続で値上がりを続けていて、現在4217円。
政府が備蓄米を放出したあとも依然、高値が続いています。
県内の主なスーパーに取材するとイズミは2割から3割、生協では1000円程度安く備蓄米を販売。
ただ、米の購入を制限する小売店もあり、売り場には十分な量が届いていないのが実情です。
史上最高値を更新し続けている米の価格。
今月18日、農林水産省は驚きの数字を発表しました。
初回に落札された備蓄米およそ14万トンのうち、スーパーなどの小売店や飲食店に流通したのは461トンと全体の0.3%ほどにとどまったというのです。
【江藤拓農水相】
「(備蓄米の流通が)スムーズだという風に申し上げるつもりはありません」
国は、この背景について、トラック不足で流通に時間がかかっているため米の価格を押し下げる効果が出にくくなっているとしています。
不透明な状況が続くコメ事情県内の最新状況に迫ります。
【消費者は】
「昔と比べたら高い。だいぶ高い」
各地で店頭に並び始めた備蓄米。
広島市南区のスーパーでも24日から備蓄米の取り扱いを始めました。
こちらのスーパーでは常に入荷があるわけではありませんが、備蓄米の価格は通常より2割程度安いと言います。
【消費者は】
「(備蓄米は)食べたことがないから…5キロでこの値段ならどうするんだろう。やっぱり手が出ないですね。もう少し安くなってほしいかな」
悩んだ末、購入を諦めて店をあとにしました。
全国のスーパーの“平均コメ価格”は15週連続で値上がりを続けていて、現在4217円。
政府が備蓄米を放出したあとも依然、高値が続いています。
県内の主なスーパーに取材するとイズミは2割から3割、生協では1000円程度安く備蓄米を販売。
ただ、米の購入を制限する小売店もあり、売り場には十分な量が届いていないのが実情です。
史上最高値を更新し続けている米の価格。
今月18日、農林水産省は驚きの数字を発表しました。
初回に落札された備蓄米およそ14万トンのうち、スーパーなどの小売店や飲食店に流通したのは461トンと全体の0.3%ほどにとどまったというのです。
【江藤拓農水相】
「(備蓄米の流通が)スムーズだという風に申し上げるつもりはありません」
国は、この背景について、トラック不足で流通に時間がかかっているため米の価格を押し下げる効果が出にくくなっているとしています。
実際、放出された備蓄米はどこにいったのか?
JA全農が落札した備蓄米40トンを購入した東広島市志和町にあるコメの卸業者「食協」は、備蓄米放出の効果がみられないことについて次のように分析します。
【食協・武信和也社長】
「年間、何万トンの中の1%、2%ですから価格は下げられる状況ではない。全国の卸にある程度の量が手に入らないと安い米を出すことはできない。備蓄米が数百トン増えれば市場にそれなりの値段のものを出していける」
一日当たりおよそ100トンから140トンの米を出荷している「食協」では、流通したコメに占める備蓄米の割合が少なく、価格に反映することが難しいといいます。
さらに…
【食協・武信和也社長】
「入札の仕方を変えてもらわないと全国津々浦々にいかないと思う」
これまで、備蓄米の入札は、大手集荷業者のみが参加できる仕組みとなっていて、結果的に9割以上をJA全農が落札しています。
【食協・武信和也社長】
「いまの入札の制度を卸が自由に入札できるようになれば、そして落とすことができれば、そしてたくさんの備蓄米が入れば価格も下がると思う」
こうした中…
【江藤拓農水相】
「地方の中小の事業者の方々にも、備蓄米が今までよりも届きやすいように、この改正をした」
農水省は3回目の備蓄米の放出から卸業者同士でも取引できるようにルールを見直しました。
こうすることで、各地の小規模店などにも行き渡ることが見込まれます。
3回目の備蓄米の入札は23日から始まり、今回は夏まで毎月備蓄米を放出するとしています。
【フレスタ東雲店・山田智弘店長】
「お客さんに少しでも安定した価格で提供できる米が入ってくることを期待している」
いつになれば安心して米が購入できるのか、もうしばらくは、注視する必要がありそうです。
JA全農が落札した備蓄米40トンを購入した東広島市志和町にあるコメの卸業者「食協」は、備蓄米放出の効果がみられないことについて次のように分析します。
【食協・武信和也社長】
「年間、何万トンの中の1%、2%ですから価格は下げられる状況ではない。全国の卸にある程度の量が手に入らないと安い米を出すことはできない。備蓄米が数百トン増えれば市場にそれなりの値段のものを出していける」
一日当たりおよそ100トンから140トンの米を出荷している「食協」では、流通したコメに占める備蓄米の割合が少なく、価格に反映することが難しいといいます。
さらに…
【食協・武信和也社長】
「入札の仕方を変えてもらわないと全国津々浦々にいかないと思う」
これまで、備蓄米の入札は、大手集荷業者のみが参加できる仕組みとなっていて、結果的に9割以上をJA全農が落札しています。
【食協・武信和也社長】
「いまの入札の制度を卸が自由に入札できるようになれば、そして落とすことができれば、そしてたくさんの備蓄米が入れば価格も下がると思う」
こうした中…
【江藤拓農水相】
「地方の中小の事業者の方々にも、備蓄米が今までよりも届きやすいように、この改正をした」
農水省は3回目の備蓄米の放出から卸業者同士でも取引できるようにルールを見直しました。
こうすることで、各地の小規模店などにも行き渡ることが見込まれます。
3回目の備蓄米の入札は23日から始まり、今回は夏まで毎月備蓄米を放出するとしています。
【フレスタ東雲店・山田智弘店長】
「お客さんに少しでも安定した価格で提供できる米が入ってくることを期待している」
いつになれば安心して米が購入できるのか、もうしばらくは、注視する必要がありそうです。
《スタジオ》
流通したのが初回に放出した備蓄米全体の0.3%ほどにとどまっていることは驚きですね。
【コメンテーター:叡啓大学・早田吉伸教授】
「そうですね。流通の問題ももちろんありますし、全体として出している備蓄米の量というものもインパクトを出せるように量になってないこともありますね」
流通したのが初回に放出した備蓄米全体の0.3%ほどにとどまっていることは驚きですね。
【コメンテーター:叡啓大学・早田吉伸教授】
「そうですね。流通の問題ももちろんありますし、全体として出している備蓄米の量というものもインパクトを出せるように量になってないこともありますね」