府中町殺人事件 防犯カメラ映像をつなぎ合わせ犯人を追う“リレー捜査”「複数の若い男女」の行方は…広島

4/28(月) 18:50

広島県府中町の森林公園で男性が殺害された事件は、発生から2週間あまりがたちました。捜査関係者によりますと、事件には複数の若い男女が関与しているとみられていて、警察は、現場周辺の防犯カメラの映像などをつなぎ合わせて犯人の足取りを追う「リレー捜査」を続けています。
「リレー捜査」について、警察は、町が街頭に設置したものや、コンビニや集合住宅にある防犯カメラを中心に、町の外も含めた広い範囲で映像の解析を進めています。
そして、犯人の足取りを追う中で、殺害された里見さんや、事件に関与しているとみられる人物らの動きが少しずつ明らかになってきています。

まず、事件の直前、現場に向かう道中などにある複数の防犯カメラに、被害者の里見さんと「複数の若い男女」が一緒にいる姿が映っていた事が捜査関係者への取材でわかっています。

そして、事件が起きたとみられる今月12日の午後10時ごろ、公園に居合わせ、警察に通報した人が、「複数の声を聞いた」「もめごとがあったようだ」と話していたということです。

警察は、事件現場には、里見さん以外に『複数の人物』がいて、そこで何らかのトラブルがあったとみて捜査を進めています。

事件直前に防犯カメラに映っていたという「複数の若い男女」と、現場にいたとみられる「複数の人物」は同一人物なのかどうか。

警察は、この点はまだはっきりしていないという事で、慎重に捜査を進めています。
その一方で、捜査関係者によりますと、現場にいた複数の人物の中に、夜になると「人けがない」ことを知っている、現場の状況に詳しい人物がいたとみています。

事件の長期化によって周辺住民の不安な日々は続いていて、犯人逮捕に向けた捜査の進展が待たれます。