NPT準備委員会が開幕 岩屋外相がNPT体制維持を訴える 広島・長崎の市長や日本被団協なども参加

4/29(火) 11:53

世界の核軍縮の方向性を議論する「NPT=核拡散防止条約」の再検討会議に向けた準備委員会が、アメリカ・ニューヨークの国連本部で開幕し、日本の岩屋外務大臣がNPT体制の維持を訴えました。

【古賀記者】
「核をめぐる厳しい国際情勢の中、来年の再検討会議に向けた最後の準備委員会が、国連本部で始まります」

NPTは核保有国も参加する核軍縮に向けた唯一の国際的な枠組みで、その方向性を議論する再検討会議が来年開かれる予定です。

28日にニューヨークの国連本部で開幕したのは、再検討会議に向けた3回目の準備委員会で、出席した岩屋外務大臣は日本被団協へのノーベル平和賞授賞に触れ、核廃絶を求める声が「これまで以上に大きなものになっている」と強調しました。
そのうえで「締約国間で一致点を見出していくことは我々の共通の責任だ」と述べ、NPT体制を維持するための団結を呼びかけました。

【岩屋外相】
「全てのNPT締約国に対して対話と協調の精神に基づく協力を要請します」

準備委員会は来月9日まで2週間の日程で行われ、日本からは被爆地・広島と長崎の市長や知事のほか、日本被団協などが参加しています。