2014年09月05日(金)
安芸津少年消防クラブ
日本では8、9分に1件の割合で、火災が発生しています。原因のほとんどが人の不注意。火災を予防しようと、全国で少年少女がBFC(ボーイズアンドガールズファイヤークラブ)員としてさまざまな活動をしています。その中の一つ、東広島市安芸津町にある「安芸津少年消防クラブ」を紹介します。
命を大切に思う気持を育み、将来の防災活動の担い手に
昭和58年発足の「安芸津少年消防クラブ」は、自主的に参加する小学校高学年を中心に全7人で構成されています。男の子はブルー、女の子はイエローのユニフォームを身に着け、研修や地域のイベントへの参加を通じて規律訓練を重ね、防火意識の高揚を図っています。
4月に行われた「入・退団式」の後には、卒業生に見守られながら規律訓練を行い、これからの活動に対する決意を新たにしました。クラブ員は小学校卒業と同時に退団するため、今年は5人が退団し、3人が入団しました。同時に、伝統行事「鯉のぼりの川渡し」も開催されました。地元消防団が一堂に介し、地元住民から提供された鯉のぼり119匹を三津大川にわたし、防火意識を高める横断幕を掲げました。鯉のぼりが川の上に泳ぐさまは、安芸津町の春の風物詩となっています。
秋には「敬老会」で来場者の誘導や介助、火とグルメの祭典「あきつフェスティバル」に毎年参加して、ストラップを配布しながら防火をPRしています。年末は消防団員とともに夜に拍子木を打ち鳴らしながら歩き、「火の用心」を呼びかけます。そのほか、救急、ロープ結索教室、リーダー研修などもあり、クラブ員は火災の恐ろしさを知り火災予防の方法を体験学習しています。
このような活動が、県だけでなく全国でも注目を集めています。優良な少年消防クラブを表彰する「全国少年消防クラブ運営指導協議会長 消防庁長官 ゴールド消太賞」ほか、平成26年には青少年育成広島県民会議の表彰を受けました。
安芸津少年消防クラブが所属する東広島消防署安芸津分署の分署長の浜咲敦さんは、「幼少年期から防災活動に参加することで、命を大切に思う気持ちを持ちが芽生えます。将来の防災活動の担い手として育成していきたい」と力を込めます。
安芸津少年消防クラブが所属する東広島消防署安芸津分署の分署長の浜咲敦さんは、「幼少年期から防災活動に参加することで、命を大切に思う気持ちを持ちが芽生えます。将来の防災活動の担い手として育成していきたい」と力を込めます。
広島県内では約60の少年消防クラブがあり、約2,700人のクラブ員がそれぞれの市や町で活動しています。あなたの町にも少年消防クラブがあるかも。その活躍ぶりを一度、のぞいてみませんか。