コミュニティ情報

小学生のときから身につけたいマナー

 新たな気持ちでスタートする春。お子さんの学年が一つ上がり、一歩ずつ大人へと近づいていきます。大人になってから恥ずかしい思いをしないよう、今からしっかりとマナーを身につけませんか。今回は、大人と子ども対象にマナーを教えている教室を紹介します。
 東広島市を中心にマナー教室を開いている、日本現代作法会 総師範の村山紀子さん。会社員時代、仕事を終わると習い事・・・という生活を送り、とにかく習い事が好きだったそうです。ある日、マナー教室に通っている知人の影響で自身も興味を持つようになり、マナー講師として活動するようになったと言います。2005年~2011年の7年間、文化庁委嘱事業として「伝統文化こども作法教室」を実施したことをきっかけに、こどもマナー教室を開講することになりました。

 現在、「くらしのマナー」「ビジネスマナー」という教室を開講し、幼稚園(5歳)~小学校6年生までのお子さんを対象とした教室も行っています。大人対象の教室でも場合によってはお子さん同伴可能なので、親御さんと一緒に受講することができます。入試前など親子で参加することも。教室で学んだことを発表する場として、参観授業も行っています。  もし、一度見学してみたいという親御さんがいらっしゃったら随時受付けているそうです。出張教室やプライベートレッスンも行っているので、あなたが住んでいる町で講座をすることもできますよ。
 ここでは、講義だけではなく、実技をまじえて教えています。例えば、挨拶や食事のマナー。基本的なマナーをいくつかご紹介しましょう。お子さんに当てはまらないかチェックしてみてください。
【おじぎの仕方】
(1)相手の目を見て、「こんにちは」といった挨拶言葉を言いながら、おじぎをする。
(2)おじぎは、背筋を伸ばしたまま、腰から上半身を倒す。

【他人の家へ訪問するとき】
(1)相手にお尻を向けないよう前を向いたまま玄関を上がる。
(2)お尻を向けないようにして、靴に対して斜め向きでしゃがみ、手で靴をそろえる。
※靴を揃えながら、後ろ向きで上がるのはNG

【食事をするとき】
肘をつく、口に物を入れたまましゃべる、クチャクチャ音を立てながら食べるのはNG
 「マナーは相手を思う気持ちを動作や言葉、表情で表現することですね」と話す村山さん。お箸やお椀の持ち方、和食と洋食に分けたコース、年賀状の書き方などの他、おせち料理や日本の文化を教えて知識を深める講義も行っています。教室で学んだことを家に帰ってから、親御さんに教えてあげると「もっと教えて」と言われた、というお子さんもいるそうで、好評です。
 村山さんが色々な場所でマナーについて教えていると、当たり前だと思っていたことを知らない子どもが増えてきていると感じることが多いそうです。例えば、茶葉の使い方。急須に大さじ1杯の茶葉を入れることを知らずに、目の前に出された茶葉を急須いっぱいに入れた生徒がいて、驚いた、というエピソードも・・・。

 大人になってからマナーを身につけるのは一苦労です。小さいうちから、このような教室を利用して、正しいマナーを身につけませんか。
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