コミュニティ情報

カラダ探検にGO!子どもと一緒に学べるカラダの神秘

 元気な毎日を送るには、毎日の健康習慣が大切です。
日常、あまり意識することのない自分の体の中のことを見て、触って、体験しながら学べる施設が広島市中区にあります。

◆健康科学館とは?
 広島市健康づくりセンター 健康科学館(広島市中区千田町3-8-6)は、子どもから大人まで一緒に健康について学べる施設です。健康に関する情報や人間のカラダの仕組み、歯の健康などが分かりやすく展示されています。

 また、子育て支援の一環として子育て中の親子が自由に集える「つどいの広場」や地域における育児相互援助活動を行う「ファミリー・サポート・センター」も設置されており、乳幼児から高齢者まで生涯を通じて健康意識の醸成を図ることができる施設です。

 取材中にも友達同士の小学生や、ベビーカーを押すお母さんが訪れる様子も見られました。中学生以下は無料なので、親子一緒に健康のことを学んでみてはいかがでしょうか。

◆まるで「ミクロの決死圏」?カラダの中を再現した模型にドキドキ
 トンネルのような入口から入ると、そこは真っ赤な心臓の中。赤血球や白血球の模型が置かれていて、そのリアリティにドキドキさせられます。
 赤血球は真ん中がくぼんだ円盤状。模型を見ながら、昔、理科の教科書で見た記憶が蘇ります。

 「本を読んで学ぶのも良いですが、親からの言葉は子どもの脳の血流を促進させる効果もあると言われています。館内の展示には分かりやすい説明が添えられていますから、その説明を読んであげるだけで子どもたちの脳は活性化され、理解を深められますよ」(髙尾館長)

◆ほぼ実寸大の骨格模型に見て、触って、確かめられる
 子どもの頃、理科室の人体模型を恐る恐る覗き込んだことがありませんか。 
少し怖いながらも好奇心を駆り立てられる人体模型や骨格標本が健康科学館にも置かれています。
 こちらの骨格標本は、手に取って大きさを確かめることができます。
「体の中ってどうなっているの?」
子どもたちの素朴な疑問に答える展示物の数々は、親子一緒に楽しく学ぶきっかけになりそうです。

◆人体の神秘の頂点=脳 多くの情報を即座に処理する重要な器官
 展示室をさらに進んでいくと、白い大きな脳の模型が真ん中に置かれた部屋があります。
 脳はカラダの各部分からの情報を集中的に処理する優秀な器官です。
この部屋に展示されている偉人の脳の写真を見ると、それぞれ形や大きさが異なることが分かります。私たちの体が一人ずつ異なっていることがよく分かります。
 
◆消化器のトンネルは食べ物が消化されて栄養になるところ
 オレンジ色のトンネルは消化管を模したもの。口から入った食べ物が消化され、栄養となって体に取りこまれていく様子を、胃から十二指腸、小腸、大腸の内壁模型となったトンネルを歩きながら見られます。

 実際に見ることが難しい体の仕組みを体験的に理解することができます。
例えば小腸は栄養を吸収する細かいヒダがあります(絨毛)。教科書の写真や図で見るものが、ここでは立体的な大型模型で分かりやすく説明されています。

その他にも腎臓などの循環器系、肺を中心とする呼吸器系、身体の恒常性を保つ内分泌系などの展示があり、見応えも十分です。
 性に関するコーナーでは、受精から誕生までのドラマをアニメーションで観られます。親からは口にしづらい内容が、明るく分かりやすいストーリーで説明されているコーナーです。このように、カラダのことを見たり触ったり体験できる、楽しい施設です。


◆歯の企画展『かみ かむ 噛ミング!』は7月16日(月・祝)まで
 健康科学館では定期的に企画展も開催しています。
現在は歯の企画展『かみ かむ 噛ミング!』(2018年3月17日~7月16日)を開催中です。
 歯は、食べ物を食べる時や会話を楽しむ時など、人生を豊かに楽しむ役割を果たすだけにとどまらないことが近年分かってきました。全身の健康や脳の活性化、スポーツ能力の向上などにおいても重要な役割を持っています。
 また、この他、しっかり噛むことは歯並びや顔の形を整えられる働きがあるなど、美容の観点からも注目されるようになりました。

“噛む”ことをテーマにしたこの企画展で、歯と全身の健康の切っても切れない関係を知り、豊かで健康な生活を送りましょう。

『ひみこのはがいーぜ』コーナーでは大判カルタを設置。
気に留めておきたい歯に関する情報を分かりやすくまとめてあります。

<以後の企画展の予定>
『忍びの道も一歩から ~極めよう 自分のからだ』
7月21日(土)~11月11日(日)
『素敵にaging(エイジング) ~健康的に美しく』
 11月17日(土)~2019年3月10日(日)
『心を育む遊びの世界』
 3月16日(土)~7月15日(日・祝)

◆親子で高めるヘルスリテラシー
 子どもから大人まで、誰もが楽しみながら健康への意識づけを目的とする施設です。
 「理科離れという言葉も聞かれますが、ここで見たこと、感じたことをきっかけにして将来、医師や看護師、科学者などを目指す子たちが出てくれれば嬉しいですね」(髙尾館長)

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