2016年7月27日(水)
協力 :学校法人 鶴学園
「あおぞらキャンプ」で沢登りを体験
「あおぞらキャンプ」で沢登りを体験
広島工業大学高等学校エンカレッジコース(通信課程)では廿日市市吉和にある立野キャンプ場にて、恒例の「あおぞらキャンプ」が開催されました。広島県内は数日前に梅雨明けし、絶好のキャンプ日和となりました。
同校の「エンカレッジコース(通信制課程)」は、不登校生の学びの場として、平成23年4月、広島工業大学高等学校に併設する形で開設。これまでの通信課程の教育プログラムと異なり、自然や動物とのふれあいを通して五感をくすぐり、自分の心と向き合い、社会的自立を確立することに重点を置いたカリキュラムとなっています。夏に開催される「あおぞらキャンプ」は、エンカレッジコースの教育カリキュラムの一つで、体育の単位取得が可能です。
7月20日~21日と21日~22日の前半後半2グループに分かれて1泊2日の「あおぞらキャンプ」が立野キャンプ場で行われました。デイキャンプも開催されますが、今回は17名が参加した後半組の沢登りをレポートします。
7月20日~21日と21日~22日の前半後半2グループに分かれて1泊2日の「あおぞらキャンプ」が立野キャンプ場で行われました。デイキャンプも開催されますが、今回は17名が参加した後半組の沢登りをレポートします。
昼前に到着した生徒たちは昼食を済ませ、1班~4班に分かれ、沢登りの準備を始めました。転倒などによるケガの防止のため、長袖・長ズボン・沢登りに適した厚底靴・手袋にヘルメットとライフジャケットを着用。水中ではライフジャケットのベルトが緩むので、ペアになってしっかりとベルトを締め合っていました。その後、とくに足首を念入りに回して準備体操。2班ずつ、2グループに分かれ30分差で出発していきました。
沢登りのスタートラインまでは、草木生い茂る道をかき分けながら徒歩5分ほど。いよいよ川に入ります。水温は18~20℃と低めです。声をあげながら恐る恐る入水する生徒もいます。
そして、ざくざくと川の流れを掻き分けて前進。流れの速いところや深いところでは手を取り合って、険しい道をチームワークで繋ぎます。
沢登りは距離にして1kmほどですが、水流に逆らって歩くため、登りに1時間半、下りは30分ほど時間を要します。
17人のうち3人は女子。残念ながら完走とはなりませんでしたが「登りはとてもきつくて、先生に“まだ?まだ?”の連発でした。でも下りはまるでウォータースライダーのようで、川の流れに乗れて楽しかったです」
完走した男の子たちは、「最高でした!」「休むとアブみたいな虫がやってきたりしたけど、深いところでは潜ったり泳いだりできて楽しかった」「最初、ズボンが脱げそうになったり、ずっこけそうになったけど、余裕が出てきたら遅れそうな仲間を手助けできました」と達成感でいっぱいの様子。彼らの笑顔がとても印象的でした。
完走した男の子たちは、「最高でした!」「休むとアブみたいな虫がやってきたりしたけど、深いところでは潜ったり泳いだりできて楽しかった」「最初、ズボンが脱げそうになったり、ずっこけそうになったけど、余裕が出てきたら遅れそうな仲間を手助けできました」と達成感でいっぱいの様子。彼らの笑顔がとても印象的でした。
野外活動の専門家でもある上野教頭は「自然の中でこのような非日常の体験をすることで、五感をフル活用してさまざまな経験値を高めていくうちに、本来の個々の力を取り戻してほしいと考えています」