健康基礎知識

ヨガのポーズで、身体を整えよう

新年度がスタート。新しい学年になり、環境の変化が多い春。
緊張状態が続くと、筋肉が固まり、肩こり・首こりなど身体の不調を訴える子どもが増える傾向にあります。不調が続くと、自律神経に影響が出て、悪化するケースも・・・
予防策として、ヨガを取り入れるという方法もあります。
そこで、一般社団法人Mit’s Yoga倶楽部・代表理事、ヨガインストラクターの石井充子さんに教えてもらいました。

筋肉が固まるのは「血流の滞った状態」
緊張状態が続くこと以外に、姿勢が悪い、眼精疲労、ストレス、バランスの悪い食生活、運動不足・・など不調の原因はいろいろあります。
例えば、「肩こり」。肩・首・背中などの筋肉が過剰に緊張していることが影響し、血流が滞った状態になります。塾や自宅で机に向かう、家でパソコンやゲームをするのが当たり前といったように、同じ姿勢を長時間続けることで肩や首、目に負担がかかり、肩こりや眼精疲労など引き起こし、血の巡りが悪くなる、不調へとつながります。

子どもに不要な緊張を与えないこと。
昔と比べて、今の子どもたちは外遊びが減っています。しかし、外遊びが減ったから、運動不足である、という問題だけではなく、姿勢や正常なバランス機能に関わる大切な筋肉の発達への影響も心配されます。塾を含めた勉強などのため、必要な体力も養われず、ストレスを発散できない、心身の緊張状態が続いてしまう、といったことが懸念されます。その中で、スケジュールに追われる子どもが増えたことも、現代の肩こりの原因ではないでしょうか。私は「親が常に笑顔でいること」が必要だと考えています。笑顔でいると、子どもの緊張も和らぎ、肩こりが解消されていくケースが過去にありました。

骨がやわらかい今だからこそ、正しい姿勢を身に付けることが大切。
正しい姿勢は、肩こりがない健康な体を与えてくれます。大人になってから長年続けてきた悪い姿勢を正しいものにしようと思っていてもなかなか上手くいくものではありません。自宅で全身を使って適度に運動する方法の一つとして、子どもにオススメのヨガのポーズで、正しい姿勢を身に付けませんか。

簡単にできる「猫のポーズ」
(1)両手は肩幅、両脚は腰幅、両肘を外側に向ける。(四つん這いに)
(2)息を吐きながらおへそをのぞき込むように、背中を丸め天井に引き上げる。
(3)息を吸いながら背中を反らせ、斜め上辺りを見つめ胸を張る。
※お風呂上りに5~10セット行うと良い(週に2回程度でOK)
石井充子(いしい・みつこ)
一般社団法人Mit’s Yoga倶楽部・代表理事。
産後持病の腰痛や肩こりが最も悪化していた頃にヨガと出会い、症状が改善。
5年間所属した老舗スタジオを卒業し、2014年4月に独立。ヨガに支えられた自らの経験を活かし、健康美をアップさせ笑顔を輝かせたいと活動している。
「全米ヨガライアンスRYT200」「マタニティヨガ」「ベビーヨガ」「シニアヨガ」など。自身考案の「チューブヨガ」によりオンリーワンのサービスも提供中。
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