2016年5月6日(金)
しっかり褒めて、子どもの運動能力を伸ばそう!
我が子の運動不足を感じている親御さんは多いのではないでしょうか。様々な理由から外遊びの機会も減っています。「スポーツ万能に育てたい」と思っていても、無理やり運動させるとすぐ疲れるし、「私は運動音痴だし…」と悩みは募るばかり。そこで、体操教室で多くの子どもたちを教える、NPO法人広島ジムナスティック・フレンズの三宅洋始さんにお聞きしました。
運動が苦手な親は、好んで子どもと体を動かして遊ぼうとは思わないですよね。運動しなくても子どもと一緒に楽しく遊ぶことはたくさんあります。しかし、運動が得意な親は常に子どもと体を使って遊ぶことを考えます。その方が親も楽しいからです。このように、子どもの行動は親の生活環境や習慣によって左右されます。だから、笑顔で一緒に赤ちゃんの頃からコミュニケーションをとり、楽しみながら外遊びを習慣化することが大事になってきます。外で遊ぶことができないときは、室内でパパの体をよじ登ったり、相撲ごっこをしたり、布団で前転など、安全を確保して親子で楽しませてあげるのがいいでしょう。
よくいわれる「運動神経の良さ」は、いかに多くの運動刺激を与えるかに関わってきます。幼い頃から時機を逃さず刺激を与えると効果的なのです。
だから、「うちの子はもう遅い」と運動させることを諦めさせることはありません。たしかにオリンピック選手を目指すのであれば、早めに運動を始めるのがいいでしょうが、「走るのがちょっと速くなりたい」「さかあがりができるようになりたい」「跳び箱がとべるようになりたい」というような苦手を克服したいというのであれば、ちょっとしたコツを知って踏み出してみると、できる楽しさを子どもたちは実感し、自然と上達していきます。だから保護者の方は「難しいから…」「あなたには無理でしょう」「危ないから止めなさい」と思わず、子どものチャレンジを見守ってあげましょう。
そして一番大切なのは、子どもたちの少しの変化、上達の過程をしっかりと褒めてあげることです。跳び箱であれば、怖がらずに助走に勢いがついた、昨日より高い跳び箱がとべた…など、けして他の子どもと比べるのではなく、わが子の上達ぶりをしっかりと見守り、きちんと褒めてあげましょう。
よくいわれる「運動神経の良さ」は、いかに多くの運動刺激を与えるかに関わってきます。幼い頃から時機を逃さず刺激を与えると効果的なのです。
だから、「うちの子はもう遅い」と運動させることを諦めさせることはありません。たしかにオリンピック選手を目指すのであれば、早めに運動を始めるのがいいでしょうが、「走るのがちょっと速くなりたい」「さかあがりができるようになりたい」「跳び箱がとべるようになりたい」というような苦手を克服したいというのであれば、ちょっとしたコツを知って踏み出してみると、できる楽しさを子どもたちは実感し、自然と上達していきます。だから保護者の方は「難しいから…」「あなたには無理でしょう」「危ないから止めなさい」と思わず、子どものチャレンジを見守ってあげましょう。
そして一番大切なのは、子どもたちの少しの変化、上達の過程をしっかりと褒めてあげることです。跳び箱であれば、怖がらずに助走に勢いがついた、昨日より高い跳び箱がとべた…など、けして他の子どもと比べるのではなく、わが子の上達ぶりをしっかりと見守り、きちんと褒めてあげましょう。
■子どもの運動音痴を克服するには■
①子どもが興味ある運動を見つける
運動は楽しんでこそ、本人のやる気につながります。嫌がることを無理強いしても長続きしません。子ども自身が楽しめることが大切。
②身近な遊び、昔の遊びも効果的
外で遊ばないと運動できないと思っていませんか?自宅でもストレッチやパパやママとじゃれあったりするのも運動です。また、縄跳びや鬼ごっこ、ゴム飛びなどの遊びも有効です。
③叱らないこと
子どものやる気を損なわないためにも叱らないのは当然のこと。できないことを叱られるのはとても辛いことです。なんでもそうですが、続けていれば少しずつできるようになります。
④努力の成果が見えたら、しっかりと褒めてあげましょう
他人と比べるのではなく、少しずつステップアップしていく様子を見てきちんと認めてあげましょう。
⑤安心感と自信をもたせる
子供が自信を持てるように、良いイメージを持てるように、親御さんがサポートしてあげることが大切です。
子どもは親が思っている以上に自分の能力を把握していて、がんばるものです。「危ないから」とやらせないのではなく、子どもの能力を信じて、まずはやらせてみましょう。そのとき大切なのは「○○○すると危ないよ」と子どもに教えることです。また、子どもの好きそうな運動系の教室に体験させるのもいいかもしれません。サッカーや体操、バレエなど様々なスポーツを通して、体を動かす習慣がつきますし、専門家のアドバイスをもらうこともできます。
運動は楽しんでこそ、本人のやる気につながります。嫌がることを無理強いしても長続きしません。子ども自身が楽しめることが大切。
②身近な遊び、昔の遊びも効果的
外で遊ばないと運動できないと思っていませんか?自宅でもストレッチやパパやママとじゃれあったりするのも運動です。また、縄跳びや鬼ごっこ、ゴム飛びなどの遊びも有効です。
③叱らないこと
子どものやる気を損なわないためにも叱らないのは当然のこと。できないことを叱られるのはとても辛いことです。なんでもそうですが、続けていれば少しずつできるようになります。
④努力の成果が見えたら、しっかりと褒めてあげましょう
他人と比べるのではなく、少しずつステップアップしていく様子を見てきちんと認めてあげましょう。
⑤安心感と自信をもたせる
子供が自信を持てるように、良いイメージを持てるように、親御さんがサポートしてあげることが大切です。
子どもは親が思っている以上に自分の能力を把握していて、がんばるものです。「危ないから」とやらせないのではなく、子どもの能力を信じて、まずはやらせてみましょう。そのとき大切なのは「○○○すると危ないよ」と子どもに教えることです。また、子どもの好きそうな運動系の教室に体験させるのもいいかもしれません。サッカーや体操、バレエなど様々なスポーツを通して、体を動かす習慣がつきますし、専門家のアドバイスをもらうこともできます。
“運動するとすぐ「疲れた」という子ども”
これは、基本的な体力がないことの現れだと思います。そして、筋力がないとすぐに疲れてしまい、だらしない姿勢になってしまいます。美しい姿勢を保つためには、背中、お腹、脚のバランスの取れた筋力が必要なのです。
下記の写真のように、猫背になっていませんか?椅子に浅く腰掛けていませんか?
下記の写真のように、猫背になっていませんか?椅子に浅く腰掛けていませんか?
体操やスポーツという運動による動的な筋力に加え、正しい姿勢での立ち方・座り方を意識させて習慣付けさせることで、背筋や腹筋などバランスよく筋力を鍛えることができます。だらけた座り方をした姿勢からは、素早い行動に移せませんし、動くこと自体が億劫になりますよね。
まずは姿勢を正し、バランスのよい筋力を付けましょう。そして楽しく、自主的に運動できるような環境を整えることが運動音痴の克服への近道になると思います。
まずは姿勢を正し、バランスのよい筋力を付けましょう。そして楽しく、自主的に運動できるような環境を整えることが運動音痴の克服への近道になると思います。
- 三宅洋始 (みやけ・ようじ)
- NPO法人 広島ジムナスティック・フレンズ 理事長
広陵高等学校保健体育科教諭・体操部監督、広島県体操協会副理事長・広島市体操協会男子新体操競技部長
広島市安佐南区伴東4-2-29
(電話)070-5306-3948
子どもたちの発育段階に合わせて、礎体力から総合的な運動能力までスポーツに役立つ身体能力を育成。大人のための健康体操教室も開催。
広島ジムナスティック・フレンズ