2016年9月5日(月)
子どものうちから良い姿勢を意識づけよう
お子さんが座っているときの姿が気になりませんか?背中がぐにゃっと曲がっていたり、左右どちらかに傾いていたり、ソファに深く座り込んでいたり…ということはありませんか。そこで、ピラティスインストラクターの川嶌弘子さんに、親子で手軽にできるストレッチ法を教えていただきました。
親が「姿勢が悪いよ」といくら言っても、お子さん自身が姿勢の悪さを自覚しなければ「めんどくさいな」と聞き流しておしまい、ということもあります。そこで、まずは自身の姿勢を客観的に知ることが大切です。今はスマートフォンや携帯電話にカメラ機能がついていますので、そのカメラを使って、親子でお互いの姿勢を撮影して、まずはチェックしてみましょう。
↑上から耳たぶ、肩の一番外側の部分・肩峰(けんぽう)、太もものつけ根の一番高い部分の大転子(だいてんし)、ひざ側面中央のやや前、外くるぶしが一直線になっていますか?
ちなみに、胸を張る「気をつけ!」の状態も脊柱すべて反りかえり、良くない姿勢です。
ちなみに、胸を張る「気をつけ!」の状態も脊柱すべて反りかえり、良くない姿勢です。
最近のお子さんの座り姿勢をみると、
・背中が曲がっている(横から見ると背筋がCカーブしている)。
・骨盤が後に倒れている(坐骨で体重を支えていない)。
・頭(頚部)が前方に突出しているか、手元を見て頭が下を向いている。
・お腹の前辺りにゲーム機があるため、上半身が内側に曲がっている。
このように、いわゆる猫背といわれるような姿勢を正すには普段からストレッチをするのがおすすめです。大人になってからではなかなか改善しにくいですが、軽い猫背ならば自宅でストレッチしていくだけで改善される可能性があります。
・背中が曲がっている(横から見ると背筋がCカーブしている)。
・骨盤が後に倒れている(坐骨で体重を支えていない)。
・頭(頚部)が前方に突出しているか、手元を見て頭が下を向いている。
・お腹の前辺りにゲーム機があるため、上半身が内側に曲がっている。
このように、いわゆる猫背といわれるような姿勢を正すには普段からストレッチをするのがおすすめです。大人になってからではなかなか改善しにくいですが、軽い猫背ならば自宅でストレッチしていくだけで改善される可能性があります。
椅子に座ったまま手軽にできるストレッチとして下記のようなものがあります。
↑手を組んで後頭部に置き、やや顎を上げた状態で組んだ手と後頭部を同じくらいの力で押し合いましょう。
↑体のやや後ろの両側にそれぞれ手を置き、斜め上を見上げながら肩甲骨を中心に寄せるように近づけましょう。
↑床に足を伸ばして座り、腕も平行に前へ伸ばします。足裏と手のひらを写真のように垂直に立てて、向こう側へ押し出すようにします。腿の部分に意識してストレッチします。
長時間同じ姿勢を続けるのはよくありません。とくに猫背の状態は、肺などの臓器が圧迫され、血流が悪くなり、脳に酸素が運ばれにくくなります。15~30分ごとに上記のようなストレッチをして、体をリラックスさせてあげましょう。
子どもは真似をすることから始めます。ですからお子さんの姿勢が悪いのは、実は親御さんの姿勢の悪さが原因かもしれません。深くソファに座ってテレビを見ていませんか?足を組んでいませんか?テーブルにかた肘をついて頬杖をついていませんか?「子は親の鏡」とはよく言ったもので、これは姿勢のことについても言い得ています。また、注意したいのはテレビを見ながら食事をするご家庭です。席はほぼ定位置なため、テレビを見るためにいつも同じ向きになっていませんか?このような姿勢を続けると体の歪みにもつながっていきます。たまには席をチェンジすることもおすすめです。
そして、何よりも大切なのはお子さん自身が自分の姿勢を意識する習慣をつくることです。親子で姿勢について話し合う機会を持ち、「親子で良い姿勢になる!」を目標に取り組みましょう。子どものうちから無理のないよう、癖づけさせましょう。
そして、何よりも大切なのはお子さん自身が自分の姿勢を意識する習慣をつくることです。親子で姿勢について話し合う機会を持ち、「親子で良い姿勢になる!」を目標に取り組みましょう。子どものうちから無理のないよう、癖づけさせましょう。
- 川嶌 弘子 (かわしま・ひろこ) STOTT PILATESインストラクター
- ピラティスインストラクターとして、広島サンプラザカルチャークラブ等で講師を務める他、グループレッスン、パーソナルレッスンや出張レッスンも行っている。