2016年10月5日(水)
学校、家庭、地域が連携した“食育”の取組
子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けることができるよう、学校での取り組みについて、広島県教育委員会事務局の豊かな心育成課ご担当者にお話を伺いました。
文部科学省の『小学校学習指導要領解説 体育』の「保健」には、次の内容が示されています。
●毎日の生活と健康
・健康の大切さを認識するとともに、健康によい生活について理解できるようにする。
・心や体の調子がよいなどの健康状態は、主体の要因や周囲の環境の要因がかかわっていること。
・毎日を健康に過ごすには、食事、運動、休養及び睡眠の調和のとれた生活を続けること、また、体の清潔を保つことなどが必要であること。
※一部抜粋
・心や体の調子がよいなどの健康状態は、主体の要因や周囲の環境の要因がかかわっていること。
・毎日を健康に過ごすには、食事、運動、休養及び睡眠の調和のとれた生活を続けること、また、体の清潔を保つことなどが必要であること。
※一部抜粋
「毎日の生活と健康」については、児童が自ら主体的に健康によい生活を送るための基礎として、児童が健康の大切さを認識するとともに、毎日の生活に関心をもち、“食事、運動、睡眠”の調和のとれた生活を送るなど、健康によい生活の仕方を理解できるようにすることを目的に指導を行っています。
広島県教育委員会の豊かな心育成課では、学校における食育の充実を図るため、平成19年度から栄養教諭の配置を進め、朝食の大切さやバランスのよい食事について指導するなどの取組を行っています。また、食育をさらに進めるため、協力企業とも連携しながら、次のようなプロジェクトにも取り組んでいます。
■ひろしま給食100万食プロジェクト
「ひろしま給食100万食プロジェクト」は,広島ならではの給食メニューを開発し、「ひろしま食育ウィーク」【10月16日(日)~22日(土)】に県内の全給食実施校で「ひろしま給食」を提供するとともに、ご家庭においても「ひろしま給食」を楽しんでいただくことを通して、学校・家庭・地域が一体となった食育を推進するものです。
このプロジェクトは今年で4年目を迎え、今年度は『作って!食べよう!ひろしま給食』をコンセプトとして、レシピ等を示したリーフレットを作成し、小学校低学年から調理やお手伝いなどにチャレンジしてもらうよう、取組を進めています。
このプロジェクトは今年で4年目を迎え、今年度は『作って!食べよう!ひろしま給食』をコンセプトとして、レシピ等を示したリーフレットを作成し、小学校低学年から調理やお手伝いなどにチャレンジしてもらうよう、取組を進めています。
今年度のプロジェクトでは、まず、「ひろしま食育ウィーク」に先立ち、春に「ひろしま給食メニュー」を募集し、6月23日、3000作品を超える応募の中から最優秀レシピ賞に輝いた『タコタコライス』を含む5つの「ひろしま給食メニュー」の発表会を行いました。
当初、このプロジェクトがスタートしたときは、栄養教諭がレシピを作成していましたが、現在では小学校低学年から大人の方まで多くの方にレシピを考案していただいています。応募の傾向として、レモンやちりめんじゃこ、広島菜など広島食材を使った個性溢れるレシピが増えています。
当初、このプロジェクトがスタートしたときは、栄養教諭がレシピを作成していましたが、現在では小学校低学年から大人の方まで多くの方にレシピを考案していただいています。応募の傾向として、レモンやちりめんじゃこ、広島菜など広島食材を使った個性溢れるレシピが増えています。
また、「ひろしま食育ウィーク」の期間中に、学校によっては献立表に食材の産地を明記したり校内放送でその説明をしたり、生産者を招いて一緒に給食を食べるといった取組をされているところもあります。ただ漫然と“食べる”だけではなく、生産者への感謝や食材への興味へ導くなど、食育としての取組が広がっています。レシピを使って、家庭で家族と一緒に作ったり、自分で作ったりすることで、“食べることの大切さ”に気付き、将来的には楽しんで“朝ごはんが自分で作れる”子ども達が増えることも期待しています。
今後も「ひろしま給食100万食プロジェクト」を継続しながら、学校・家庭・地域がより一体となった食育を推進していきたいと思います。
- 広島県教育員会 事務局教育部
豊かな心育成課
(写真左から)
指導主事・大田和子、健康教育係長・宮野学、指導主事・福島千恵子 広島県教育委員会 - 広島市中区基町9-42
(電話)082-513-5036