2017年7月4日(火)
聞きたくても聞きにくい子どものカラダの変化~女の子編
小学校高学年頃から、子どもの心と体が、大人へと近づく変化が現れ始めます。どのような変化があるのか、保護者としてどのような準備や心構えが必要なのか。気になっていても、デリケートな問題は誰に聞いて良いかわからないことも多いものです。広島都市学園大学の養護教諭であり看護師の高橋尋子先生に、まずは女の子について聞きました。
初潮を迎えるのは、身長145cmが目安
一般的に小学5年から中学1年(10〜13歳)くらいの頃に、女の子は初潮を迎えます。同じ学年でも体格差がありますので、「身長145cm・体重42kg」を一つの目安として、意識しておくと良いでしょう。ただし、あくまで目安であって、それより早い子も遅い子もいますので、心配し過ぎないことです。
ほとんどの小学校では、小学3年時に性教育を取り上げ、初潮についても学びますが、家でも「女の子は大きくなると、赤ちゃんを生む準備として生理が始まるけれども、驚いたり心配しなくても大丈夫よ」と伝えておいてあげると、不安が少ないと思います。
そろそろかな、と思ったら保護者の方は、事前にナプキンと生理用ショーツを準備しておいてあげましょう。お母様と娘さんで一緒に買いに行くのも良いですね。ポーチなども可愛いものを一緒に選んであげると、備えも楽しいものになりそうです。
初潮は、出血の量も多くなく、おりものがやや褐色を帯びるところから始まります。おりものは、初潮を迎える前、小学3〜4年生の頃から増えてきます。できれば日常使うショーツは色が薄めのものにして、洗濯する前に時々チェックするようにすると、早めに変化に気付くこともあるかもしれません。
また初期の生理は排卵を伴わないため、生理痛もあまりありません。自身の生理痛がひどいお母様などは、子どもの体調を過度に心配することもありますが、よほどの体調不良を訴えなければ、通学や体育も日常通りにさせて問題ありません。プールは、その日の参加の可不可を記入するアンケートを提出するようになっていると思いますので、「生理」と書きにくければ「腹痛」などと記入して、休ませましょう。
生理で体調や気持ちが不安定なようで心配、けれども担任の先生が男の先生で伝えにくいという時は、保健室の先生に伝えておくのも良いと思います。保健室には、生理用品も常備していますので、学校で突然生理が始まったら保健室に行くようにということも教えておいてあげてください。
ほとんどの小学校では、小学3年時に性教育を取り上げ、初潮についても学びますが、家でも「女の子は大きくなると、赤ちゃんを生む準備として生理が始まるけれども、驚いたり心配しなくても大丈夫よ」と伝えておいてあげると、不安が少ないと思います。
そろそろかな、と思ったら保護者の方は、事前にナプキンと生理用ショーツを準備しておいてあげましょう。お母様と娘さんで一緒に買いに行くのも良いですね。ポーチなども可愛いものを一緒に選んであげると、備えも楽しいものになりそうです。
初潮は、出血の量も多くなく、おりものがやや褐色を帯びるところから始まります。おりものは、初潮を迎える前、小学3〜4年生の頃から増えてきます。できれば日常使うショーツは色が薄めのものにして、洗濯する前に時々チェックするようにすると、早めに変化に気付くこともあるかもしれません。
また初期の生理は排卵を伴わないため、生理痛もあまりありません。自身の生理痛がひどいお母様などは、子どもの体調を過度に心配することもありますが、よほどの体調不良を訴えなければ、通学や体育も日常通りにさせて問題ありません。プールは、その日の参加の可不可を記入するアンケートを提出するようになっていると思いますので、「生理」と書きにくければ「腹痛」などと記入して、休ませましょう。
生理で体調や気持ちが不安定なようで心配、けれども担任の先生が男の先生で伝えにくいという時は、保健室の先生に伝えておくのも良いと思います。保健室には、生理用品も常備していますので、学校で突然生理が始まったら保健室に行くようにということも教えておいてあげてください。
初潮を迎える頃から胸も成長
初潮を迎える頃から、胸も膨らみ始めます。これも個人差がありますので、胸が大きい、小さいであまり悩まないようにしましょう。
お母様から見て、そろそろ気になるかな、と思ったら、下着をパッド付きのキャミソールなどに変えていくと良いと思います。胸が大きくなると、キャミソールでは乳首がこすれて痛みを感じることもありますので、様子を見ながら徐々にブラジャーへ。最近は、ティーンズ用のブラジャーやスポーツブラなど、かわいいデザインのものもたくさんありますので、成長に合わせて一緒に選んでもいいですね。
お母様から見て、そろそろ気になるかな、と思ったら、下着をパッド付きのキャミソールなどに変えていくと良いと思います。胸が大きくなると、キャミソールでは乳首がこすれて痛みを感じることもありますので、様子を見ながら徐々にブラジャーへ。最近は、ティーンズ用のブラジャーやスポーツブラなど、かわいいデザインのものもたくさんありますので、成長に合わせて一緒に選んでもいいですね。
コミュニケーションを上手に取りながら見守って
この時期を「第二次性徴期」といって、子どもを生むための大人の体に変化していきます。精神的にも、大人と子どもの関係から、対等な大人の関係になるための過渡期です。子どもは体の変化にも心の変化にも、いろいろな不安を抱えますので、そうした悩みを打ち明けやすいように、日頃のコミュニケーションは大切にしておきたいもの。しかし過度に干渉しすぎず、基本は見守ることができることが理想的ですね。頭ではわかっていても、難しい時もありますが。
またお風呂は良いカウンセリングルーム。入浴時は子どもの体の成長を知るチャンスでもあり、体について話すいい機会でもあります。「いつまで親と一緒にお風呂に入るか」は家庭によっても異なりますが、一緒に入っている間は、いろいろな情報の共有に活用するのはとてもいいことです。
最後に、父子家庭などで、お父様が娘さんの成長に関して話しづらいことがある時は、学校の先生、または保健室の先生に相談してみてください。
またお風呂は良いカウンセリングルーム。入浴時は子どもの体の成長を知るチャンスでもあり、体について話すいい機会でもあります。「いつまで親と一緒にお風呂に入るか」は家庭によっても異なりますが、一緒に入っている間は、いろいろな情報の共有に活用するのはとてもいいことです。
最後に、父子家庭などで、お父様が娘さんの成長に関して話しづらいことがある時は、学校の先生、または保健室の先生に相談してみてください。
- 高橋尋子(たかはし・ひろこ)
広島都市学園大学
保健室勤務教諭、看護師 - 広島都市学園大学
広島市南区宇品西5丁目13-18
082-250-1133